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ピーナッツもやしの生産を手掛けていた出萌(いずも)など3社、自己破産を申請

1/24(木) 18:00配信

帝国データバンク

積極的な設備投資に見合う収益が得られず、借入金の返済が重荷となっていた

 出萌(株)(TDB企業コード:714008242、資本金9800万円、福岡県糸島市二丈深江字宮小路973、代表岩橋孝行氏)と、関係会社のいずも食品加工(株)(TDB企業コード:694012134、資本金7000万円、福岡県糸島市二丈深江2545-1、同代表)、(株)糸島ファーム(TDB企業コード:714008242、資本金300万円、福岡県糸島市二丈深江2545-1、同代表)の3社は、1月18日に福岡地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は吉成外史弁護士(東京都港区赤坂3-2-12、あかつき総合法律事務所、電話03-5574-7791)ほか1名。

 出萌(株)は、2004年(平成16年)4月にピーナッツスプラウト(ピーナッツもやし)の生産・販売を目的に福岡市南区で設立。2006年に佐賀工場(佐賀県みやき町)を設置して生産・販売を本格化させて以降は、酢漬けやキムチ漬けなどの加工品製造にも乗り出し、食品商社などを通じて首都圏や近畿圏などに向けた業務用・一般家庭向け製品を出荷していた。2008年11月に福岡市のインキュベート施設(福岡市東区)に入居。2009年に福岡工場(福岡県糸島市)を開設したのを皮切りに、ベンチャーキャピタルからの出資を得るなどで2012年に佐賀工場を増設(第二工場)、2014年に関東工場(千葉県成田市)を開設、2015年にシイタケを栽培する和歌山工場(和歌山県有田町)を開設、2016年3月には本店を現住所へ新築移転するなど投資を重ねた。そうしたなか、地元産野菜の卸販売も行うほか、2017年9月にはカフェレストランなども備えた産直店舗「いずもマルシェ酒々井」(千葉県酒々井町)をオープンするなどで業容を拡大、2018年3月期は年売上高約32億1600万円を計上した。

 しかし、こうした設備投資に見合う収益が得られないなか、急速に増大した借入金の返済が重荷になり資金繰りが悪化。佐賀第二工場を売却するなどで立て直しを模索したものの、金融機関からの支援継続が見込めないと判断、今回の事態となった。

 いずも食品加工(株)は2014年(平成26年)3月に設立。野菜チップやカット野菜、惣菜などの製造・卸を手がけていたが、出萌(株)に連鎖した。また、2012年(平成24年)11月に設立した(株)糸島ファームも同様の措置となった。

 負債は、出萌(株)が債権者約73名に対して約58億円、いずも食品加工(株)が約3億9000万円、(株)糸島ファームが約2億円、3社合計で約63億9000万円。

最終更新:1/24(木) 18:00
帝国データバンク

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