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4知事選で自民分裂か、福井の事情 党幹部「三つの可能性」、二階幹事長の考えは

1/25(金) 8:33配信

福井新聞ONLINE

 今春の福井知事選を巡り、自民党福井県連が昨年11月28日、党本部に前副知事の杉本達治氏(56)を推薦するよう上申してから間もなく2カ月になる。党本部は、組織を二分する分裂選挙の回避を県連に求めているが、5選を目指す現職の西川一誠氏(74)は県内の企業・団体から700超の推薦を受けており、出馬の意思は変わっていない。ただ、対立のしこりは今夏の参院選に深刻なダメージを与えかねない。福井県をはじめ、四つの知事選が自民分裂の様相を呈していることもあり、党本部は対応に苦慮している。

 ■苦しい胸の内

 1月19日午後1時半ごろ、福井市内のホテルに西川氏を支持する県会最大会派自民党新生会の執行部の一部と、知事選の対応を明確にしていない稲田朋美、高木毅両衆院議員、滝波宏文参院議員が集まり、非公開で話し合った。

 複数の関係者によると、県議側から「分裂選挙を避けるため、候補者の一本化を求める党本部の意向や県連内部の声は無視できない」との意見が出されたという。

 県議の一人は「杉本氏との主戦論が会派の中にあるのは事実だし、自分にもそういう思いは当然ある」とした上で「党本部推薦が杉本氏に決まれば動きにくくなる。そこは西川氏に分かってほしい」と苦しい胸の内を明かした。

 その2日後の21日午前10時ごろ、西川氏と自民党新生会の山岸猛夫会長、関孝治副会長のほか、稲田氏を加えた4人が福井市の福井商工会議所ビルに集まり、非公開で意見を交わした。複数の関係者によると、知事選を巡る現在の情勢を分析し、今後の対応を話し合ったとみられる。終了後、稲田氏は記者の質問にノーコメントを貫き、山岸氏と関氏も険しい表情だった。

 4者会談について西川氏はこの日の夜、福井新聞の取材に「引き続き一緒に頑張りましょうと皆さんに申し上げた」と語り、出馬の意思は全く変わっていないと強調した。実際、その後も公務と政務を精力的にこなし、24日には既に推薦を決めている県医師連盟の委員総会で大中正光委員長と政策協定を結び、ガンバロー三唱で気勢を上げた。

 ■「三つの可能性」

 福井県と同じく、今春の統一地方選で予定されている島根、徳島、福岡県の知事選でも自民が分裂選挙の様相を呈している。党本部はこれら4知事選の対応に頭を悩ませており、少なくとも27日投開票の山梨県知事選が終わるまでは推薦問題に動きはないだろうとの見方がもっぱらだ。

 四つの知事選の地域事情はさまざまだが、党幹部の一人は「福井の場合、推薦か支持か、それとも何もしないか。三つのうちの一つだろう」と見通す。支持なら党議拘束がかからないし、推薦の場合にも西川氏を支持する県議、党員を処分しない一文を添える方法が考えられるという。

 要は、分裂選挙に突入したとしても、今夏の参院選にできるだけダメージを与えない善処策を検討する必要があるというわけだ。その上で「党本部は福井のことだけ考えているのではない。全国には他にも大変なところがある。はっきり言ってまだ何も詰めて考えていない」と念押しした。さらに「二階俊博幹事長の意向を無視して何かを決めることはあり得ない。了承がないといけない」と語った。

 その二階幹事長は、21日に行われた会見でこう述べた。「地方は地方で一生懸命やって、それなりの議論やいろんな経過を経た上でそうなっているのでしょうから。地方の対応に任せたいと思う。いちいちそれまで党本部が面倒見ているのでは、党本部がいくつあっても足りない」

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