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【英国】アサヒ、英国事業を拡大 「ロンドン・プライド」など取得

1/28(月) 11:45配信

NNA

 アサヒグループホールディングスは25日、エールビールの「ロンドン・プライド」などを展開する英フラー・スミス&ターナー(Fuller, Smith & Turner)からプレミアムビール・サイダー事業などを取得することで合意したと発表した。取引額は2億5,000万ポンド。プレミアムブランドのポートフォリオ拡充と欧州事業におけるシナジー創出が狙い。
 アサヒは今回の取引で、フラーのプレミアムビール・サイダー事業およびその他関連事業、「ロンドン・プライド」、ラガービールの「フロンティア」サイダーの「コーニッシュ・オーチャード」などのブランドを含む知的財産権、その他関連資産を取得する。フラーは21日に売却対象のビール事業を「フラーズ・ビール・カンパニー」として分社化しており、その新会社と既存の子会社3社の全株式をアサヒ子会社のアサヒヨーロッパが買収する格好だ。取引はフラーの株主と英競争当局の承認を必要とし、6月末までの完了を見込んでいる。
 なお、ロンドン西部チジック(Chiswick)で1654年からビールを醸造しているフラーのグリフィン醸造所の操業は継続される予定。
 フラーは英南部でパブやホテル380軒以上を展開。これらは引き続きフラーが運営するが、アサヒはフラーの一部事業取得により、業務用ビール市場が高い比率を占める英国で強固な関係性を築けるほか、事業の安定性を確保することが可能とみる。加えて、シナジー拡大などによりキャッシュフローの創出力を高め、国内外のブランド力やコスト競争力などの強みを融合することで、国際事業の売り上げを伸ばす方針だ。
 アサヒは今年1月から、高付加価値ブランドを核として成長する「グローカルな価値創造企業」を目指す新たなグループ理念を施行している。今後は同理念に基づき、国内外で高付加価値ブランドの育成を図るとともに、進出地域におけるシナジーの創出などで、グローバルプレイヤーとして成長基盤の拡大を目指す。
 アサヒは2017年3月、ビールで世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ、 ベルギー)による2位の英SABミラー買収に絡み、ABインベブから中東欧5カ国のビール事業を取得。日本企業による海外ビール事業の買収案件としては過去最大規模で、チェコのプルゼニュスキー・プラズドロイ(Plzensky Prazdroj)の老舗ブランド「ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)」のほか、ポーランドの「ティスキエ(Tyskie)」などを製品ポートフォリオに収めた。また、2016年10月にはSABミラーの英国、イタリア、オランダ事業も取得し、「ペローニ(Peroni)」「グロールシュ(Grolsch)」「ミーンタイム(Meantime)」の3ブランドを譲り受けている。[日本企業の動向][M&A]

最終更新:1/28(月) 11:45
NNA

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