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なぜ防げなかった“虐待死”…逮捕の父親 10歳長女を暴行後に放置か

1/28(月) 19:58配信

FNN PRIME

父親が長女を暴行 通報まで数時間放置か

千葉県野田市で、10歳の少女が自宅で死亡した事件。
遺体で発見された少女に死後硬直が見られたことから、父親が我が子を暴行した後、数時間放置していた可能性があることがわかった。

【画像】学校は「あざやケガなどの報告ない」と異変に気付けず

警察は少女を「保護対象」と把握していたものの「直ちに対応するべき案件ではない」と判断していたという。


事件が発覚したのは、1月24日の深夜。
自称会社員の栗原勇一郎容疑者(41)から「娘を風呂場に連れて行ってもみ合いになった。静かになって意識がなく、呼吸がない」との通報があった。
消防が自宅にかけつけたところ、浴室内で倒れている小学4年生の長女・心愛(みあ)さん(10)が発見され、その場で死亡が確認された。

警察が事情を聞いたところ「言うことを聞かないのでしつけを始めた」と語った栗原容疑者。
当日の午前10時ごろから(心愛さんに)冷水のシャワーをかけたり、首付近をわしづかみにしたりするなどしたと説明した。
警察は傷害の疑いで栗原容疑者を逮捕した。

遺体発見時、心愛さんのあご付近に軽い死後硬直があり、栗原容疑者が暴行後、死亡した心愛さんを数時間放置した可能性が浮かび上がった。

また、心愛さんの体には日常的な虐待をうかがわせる複数のあざがあった。

「保護対象」だった少女

2017年9月に沖縄から千葉県・野田市の小学校に転入した心愛さん。

同年11月には学校のアンケート調査に「父からいじめを受けた」と回答。その後の聞き取りで「叩かれるなどの暴力を受けている」と話していたという。

これを受け、11月のうちに柏市の児童相談所が心愛さんを一時保護された。

その後、一時保護は解除され、心愛さんは親族の家に預けられたのち、2018年1月に現在の小学校に転校。3月上旬には自宅へと戻ったという。

柏児童相談所は記者会見で、心愛さんが自宅に戻ってからは一度も面会はしていないとした。
また記者から「学校に丸投げか」との質問が出ると、「丸投げというつもりはないですが、基本的には役割分担ということで」と説明した。

また、心愛さんが通っていた小学校の校長は記者会見で、「担任の先生からあざ・けがなどの報告はあったか」との質問に、「そういう報告はなかった」と話した。家族関係はうまくいっているものと認識していたという。

一方、警察は、野田市からの報告で心愛さんが保護対象であることを把握していたものの、「直ちに対応するべき案件ではない」と判断していたという。

父親である栗原容疑者のほか、妻(31)と次女(1)の4人家族だった心愛さん。
下校後には鍵を持っておらず、両親から「インターホンを鳴らすことを禁じられていた」ため家に帰ることができず、近所の同級生の家に毎日のように寄っていたのだという。


心愛さんを知る人は…

心愛さんを知る人:
体操服の袖のところからあざが見えたとか、子どもがその子(心愛さん)に「どうしたの?」とは聞けなかった。


1月7日の始業式から小学校を欠席していたという心愛さん。

栗原容疑者は学校に対し「来月上旬まで沖縄に帰省している」と説明していた。児童相談所もその説明を把握していたものの、危機感は持っていなかったという。

28日に発表された司法解剖の結果では、体には複数のあざがあったものの、「死因は特定できなかった」という。

10歳の命をなぜ救えなかったのか。今後の検証が求められる。

(「プライムニュース イブニング」)

最終更新:1/29(火) 12:30
FNN PRIME

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