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「もし成績が悪いなら、それはボクのせいだよ」世界1位のローズが語る、“メイド・イン・ジャパン”へのリスペクト

1/29(火) 18:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

そして前述のように、今月から本間ゴルフと用品契約を結び、クラブを使い始めたが、その話題にはアメリカ人記者たちからも「なぜ今、この時期にここまで劇的にチェンジするのか?」と質問が飛んだ。過去、歴史的に見ても道具を変えて失敗する選手も中にはいるが、そのことに関して何の心配もなかったのか、と。

「今も昔もブレードアイアンを使っていることには変わりないし、ほんの少しスチールや素材、ルックス、音、打感などのクオリティが良くなっているだけだ。パフォーマンス自体はさほど変わっているわけではない。今でもテーラーメイドのフェアウェイウッドを使っているが、ドライバーはHONMAに変えて驚くほど大満足している。長年テーラーメイドを使ってきたから他の会社のクラブを知らないということについては多少カケみたいなものだったかもしれないが、ボクはHONMAの開発者やチームを信じているし、彼らはボクのためにとても特別なクラブを作ってくれている。そして自分が納得するまで彼らはボクがクラブを使うのを待っていてくれるんだ」

「新しいクラブに変えたことは明らかに正しい選択だった。この先4~5年、ボクが使いたいと思うクラブをHONMAは作ってくれると思っている。ボクが使いたいと思っていたボールやウェッジ、パターを使わせてくれる柔軟な対応がHONMAにはあり、ありがたい。アクシス1というパターは以前から使いたいと思っていたが、契約上使えなかったパターだ。だがクラブを変えたから、こういうこともできるようになった。これは大きいよ」

ここ1~2週間でローズから直接クラブの話を聞くチャンスに何度か恵まれているが、彼はクラブを語るとき、必ずHONMAのクラフトマンたちの話をし、いかに信頼できるチームかについて触れる。今まで世界のトッププロたちにクラブの話を聞いても、その道具のパフォーマンスの良さについては語られるが、そのバックグラウンドにいるスタッフのことまで語る選手をあまり見たことがない。

そして「もし成績が悪いなら、それはボクのせいだよ」と彼は毎回言う。それだけHONMAを信頼し、細部に至るまで自分の希望通りに完璧にセットアップしてくれる日本人スタッフたちに満足をしている証拠だ。こんな話を世界ランク1位の口から直接聞くと、クラブ作りにまったく携わっていない私が言うのは非常におこがましいが、同じ日本人の私としてとても誇らしい気持ちになる。

実際、ブルックス・ケプカやポール・ケイシー、フランチェスコ・モリナリ、ブライソン・デシャンボーなど日本製のアイアンやシャフト、ボールを使う選手たちの話を聞くと、日本人のものづくりへのこだわりや精度について、きちんと認識し、他のメーカーの道具とは違う何かがあることを理解している人たちが多いことに気づく。世界に出ると、「メイド・イン・ジャパン」に対するリスペクトが高いことに改めて思い知らされることが多いが、そんな人たちが世界のツアーでも、そしてそれがトップランカーたちの間に特に多い傾向があるように思う。

ローズがこの先、世界ランク1位の座をキープし、メジャー優勝、そして東京オリンピックでの金メダル獲りなど、いくつか大きな目標に向かって気持ちを新たにスタートしているが、夢の実現に向けて選んだ道具が日本のブランドであることに日本人としては喜びを感じる。そして彼のバッグにカタカナで「ジャスティン・ローズ」と書かれた文字を見るたびに、イギリス人だが日本とともに頑張ってくれている感じがして、なんとなく嬉しい。

大泉英子

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最終更新:1/29(火) 18:30
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