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【マザーズ】「オンナだけが悪いのか。」特定妊婦たちの葛藤 相手にも家族にも見放された女性「私が悪いのか」

1/29(火) 14:00配信

中京テレビNEWS

 何らかの事情で、生みの親が育てられない子どもを、血縁関係のない夫婦に実の子として託す「特別養子縁組」。

 取材班はこれまで長期にわたり、子供を育てられない女性たちを取材してきました。彼女たちの事情は、人それぞれ。取材内容を放送したり、記事を公開したりする度に、応援の言葉や、様々な意見が寄せられました。

 その一方で「勝手に産んで、育てられないなんて無責任」などと、女性を一方的に非難する言葉も、インターネット上にはあふれました。

 果たして本当に、オンナだけが悪いのでしょうか――。特別養子縁組の現場から、考えます。

あふれる“特定妊婦”への非難

 児童福祉法では「出産後の子供の養育に、出産前からの支援が特に必要」とされる妊婦を、“特定妊婦”といいます。

 赤ちゃんの“特別養子縁組”をあっせんする民間団体NPO法人「Babyぽけっと」は、こうした特定妊婦を支援する、「母子シェルター」を運営しています。

 予期しない妊娠で仕事を失い、経済的に自立できないなど、居場所のない“特定妊婦”たちが、出産までの間を過ごします。そして出産後に赤ちゃんを、特別養子縁組によって、子供のない夫婦に託すのです。

 女性に対する非難の声は、この団体にも寄せられているといいます。

「私たちへの批判もあります。(赤ちゃんを)勝手に産んで、育てられないのに産んで、人に育ててもらっている女性をなぜ助けるのかと――」(Babyぽけっと代表・岡田さん)

特別養子縁組とは

 「特別養子縁組」は「普通養子縁組」と違い、生みの親との血縁を断絶し、養子であっても戸籍上に「実の子」として記載されるのが特徴です。子どもが6歳未満(※1)の場合に限り、「育ての親」が法的な「実の親」となるのです。

(※1 平成31年1月22日現在、法制審議会で6歳未満から15歳未満に引き上げる見直し案が検討されている)

居場所を失う特定妊婦たち

 「Babyぽけっと」の「母子シェルター」で、心理カウンセラーとして特定妊婦たちを支える野口さん(仮名)は、私たちが取材に訪れた日、ある女性の相談を聞いていました。

 シェルターで暮らしている、妊娠8か月の志帆さんです。志帆さんは、飲食店のアルバイトで生計を立てながら、交際していた男性と同棲していました。しかし最近になって妊娠していることがわかり、その事実を伝えたとたん、男性は親元に戻ってしまいました。

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最終更新:1/30(水) 9:19
中京テレビNEWS

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