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“性教育のタブー“に踏み込んだ都立中学のモデル授業 15歳までに知りたい性のこと

1/30(水) 19:27配信

ハフポスト日本版

性教育の手引が15年ぶりに改訂

15歳までの子どもたちに、どこまで性について教えたらいいのか。1月30日、都立中高一貫共学校の南多摩中等教育学校(八王子市)で、前期課程3年生(中学3年生相当)に向けて、外部講師による性教育のモデル授業が開かれた。

学習指導要領の見直しに伴い、都教委の「性教育の手引(中学校編)」の改訂が2019年3月に行われる。改訂は15年ぶりとなる。その手引に盛り込むための授業で、中学生向けの学習指導要領を超えた発展的な内容も含まれる。

好きな人はいますか?

保健体育の指導教員がマイクを握り、生徒に語りかけた。「好きな人はいますか」

4クラス159人の生徒たちは、一斉に色めき立ち、笑い声と共に「手を挙げるのかな?」「え、いるの~?」と話し始めた。

「現在、好きな人、身近にいる人が多いんじゃないかな」と続けた。話を続けるうちに、生徒たちが少しずつ真剣な表情に変わった。産婦人科医の長岡美樹さんにマイクを渡し、授業が始まった。

女性は16歳で結婚できる日本。「セックスしちゃいけない」押しつけ型の授業ではダメ

長岡さんは、なぜ赤ちゃんが生まれるのか、子孫を残すためのしくみについて話し始めた。

そして、性教育をする意義について「10年ほど前までの性教育、性の健康教育では『性病怖い』『セックス怖い』『セックスするな』という押し付けるような教育が多かった。でも、考えてみれば日本の法律では(女性は2022年4月の民法改正までは)16歳になれば結婚できるわけだし、セックスをしちゃいけません、なんて教育をしても違うよね」と呼び掛けた。

現在の中学生向けの学習指導要領では、「妊娠の過程については取り扱わない」となっている。セックス、避妊方法、そして人工妊娠中絶については盛り込まれていない。

生徒も性についての知識はそれぞれ違う。長岡さんは「表面的におりこうさんに見えても、中身は違うとか、すごく悩んでいる子がいるのが現状。そこを踏まえて話をしていきます」と力を込めた。

その上で「セックスを見たことある人、知っている人、知らない人もいるかもしれない。『なんでこんな変なことするの?』って思うかも。でもこれは、お腹の中に子どもを隠せば守れるから、確実に子孫を残すために進化したもの」と説明した。

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