ここから本文です

伊勢神宮の自衛消防組織出初式 御代替わりとなる特別な年、神宮を守りぬく /三重

1/31(木) 22:38配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 伊勢神宮内宮(ないくう)で1月30日、神宮消防出初(ではじめ)式が行われ、神宮消防組員が神楽殿北側の御池(みいけ)の水をポンプでくみ取りながら一斉放水した。(伊勢志摩経済新聞)

【その他の画像】伊勢神宮の消防組織が出初式

 神宮消防組は、1882(明治15)年12月に組織され、内宮を神宮消防第1組(17人)、外宮(げくう)を第2組(9人)、瀧原宮を第3組(13人)、伊雑宮を第4組(13人)の計4組で編成。神宮内で働く衛士(えし)と宮域周辺に住む18歳以上の男子により、各組組長、副組長、消防手で構成されている。ポンプ車1台、小型動力ポンプ積載車6台の計7台を所有する。

 小松揮世久(きよひさ)大宮司、亀田幸弘少宮司ら出席のもと行われた同式には、内宮と外宮の消防組員ら26人が参加。参集殿北側広場に整列し、正宮遥拝(ようはい)、服装点検の後、式典が行われた。

 式の中で赤坂正行警衛部長は「昨年は直接影響を及ぼす火災はなかったが、外宮、月夜見宮(つきよみのみや)近くで火災が発生した。全国各地で地震、台風にと、自然災害が起こっている状況で、もはや異常が通常で、常に災害と隣り合わせとなっている。本年は、御代替わりに伴う極めて重要な諸祭、諸行事が予定されている特別な年となる。火災や自然災害はもちろん不穏な情勢があれば神宮を守りぬく、その特別警備に従事する。今、神宮消防の果たすべき役割は非常に大きい。誇りと使命感を持って、一層、なお一層、錬度の向上と対処能力の向上に努力精進されることを強く望む」と訓示した。

 その後、神宮所有の消防車5台が出動し、御池に向けて一斉に放水した。

 神宮の広報を担当する音羽悟さんは「江戸時代の初期と後期に火災が発生し、現在の神苑のある地には御師(おし・おんし)らが住む民家があったが、神宮を火災から守るために石で固めた溝を掘って火除橋(ひよけばし)を造った経緯がある。2003年1月25日に外宮の忌火屋殿(いみびやでん)で発生した火災以来、神宮消防組は出動していない」と説明する。

みんなの経済新聞ネットワーク

あなたにおすすめの記事