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岸博幸氏「はっきり言って腐っている」厚労省の体質を痛烈批判

1/31(木) 19:10配信

TOKYO FM+

中西哲生がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。1月30日(水)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんが、厚生労働省の「毎月勤労統計」の不正調査問題について言及しました。

不正調査問題について、岸さんは「“2つの問題”がごちゃ混ぜに報道されていて、一般の方にわかりにくいのでは」と言います。1つ目は、厚生労働省に限らず、政府の中で統計を担当する組織全般の問題。「総務省の調査で明らかになったように、程度は軽いとはいえ厚生労働省以外にも、統計にミスや問題が起きていることがわかった」と岸さんは指摘します。そして、2つ目は「厚生労働省という組織独自の問題」と言い、「この2つの問題は分けて考えるべき」と岸さんは主張します。

1つ目の問題について、岸さんは「そもそも政府の統計組織に専門家が少ない。大半がノンキャリアの官僚で、部長など管理職クラスはせいぜい腰かけ2年で異動してしまう」と内情を説明します。そのため、「長く在籍しているノンキャリアの方からすると、統計を一生懸命にやって成果を出そうというインセンティブが全くない」と岸さん。この意識が、面倒なことはせず、何ごともなるべく穏便に早く済ませてしまおうということにつながっていると言います。この問題を改善するには、「省庁の縦割りのなかで統計があるのではなく、政府全体、横割りで統計の人材を集めた組織を作り、そこで全ての統計をしなければ駄目」と岸さんは提唱しました。

また、2つ目の厚生労働省の問題については、「統計の問題だけでなく、政府の組織のなかで厚生労働省は圧倒的に不祥事が多い」と指摘。さらには、特別監査委員会が実施した聞き取り調査に、厚生労働省の官房長が立ち会っていたことに触れ「ありえない!」と語気を強めます。続けて、「厚生労働省は問題が生じたときに改善をして制度を良くすることよりも、組織の維持を優先することが明らかになった」と岸さん。「こんな組織は、はっきり言って腐っている」と痛烈な言葉も飛び出し、「厚生労働省自体を解体しないと、統計以外の問題も必ず起きてしまう。“2つの問題”を分けてしっかりと対応しないと、結局同じことが繰り返されてしまう」と、体質の根本的な改善を切望していました。

(TOKYO FM「クロノス」2019年1月30日(水)放送より)

最終更新:1/31(木) 19:10
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