ここから本文です

ラグビーW杯の歴史を聞いたら「ブルームフォンテーンの悪夢」が衝撃的だった 日本ラグビーの転換点に

2/3(日) 7:01配信

withnews

■連載「V7戦士に聞く ラグビーW杯の楽しみ方」(1)

 ある日、テレビのラグビー中継の解説に見覚えがある人がいました。経済部の新米記者として鉄鋼業界を担当していた時、神戸製鋼所の広報担当だった藪木宏之さんです。当時は気が付きませんでしたが、藪木さんは神戸製鋼の日本選手権7連覇を支えたラガーマン。今年は日本でラグビーワールドカップ(W杯)があります。初心者でもまだ間に合うW杯の楽しみ方を教えてもらおうと、久しぶりに再会しました。まず教えてもらったのは、日本のラグビー史を語る上で欠かせない「ブルームフォンテーンの悪夢」から。(朝日新聞記者・志村亮)

【写真特集】あの感動がよみがえる! 日本が歴史的勝利を挙げた南アフリカ戦の10枚の写真

「神戸製鋼の主力」凄さ分からず

志村:藪木さんに初めてお会いしたのは2005年ごろです。私は経済部の新米記者として鉄鋼業界を担当し、藪木さんは神戸製鋼所の広報担当でした。

藪木:はい。

志村:でも、恥ずかしいことにラグビー界で有名な方だというのを最近までよく理解していませんでした。あのころを振り返ると、確かにラグビー好きの先輩記者が「あの人は凄い人だ」と騒いでいた記憶もあるのですが、私に余裕がなく、関心を持とうともしなかった。たいへん失礼しました。

藪木:いえいえ。私も、意識的にラグビーと企業広報の仕事は切り分けていましたから。

五郎丸に感動も、2019年が来てしまった

志村:それで最近、たまたまラグビーのテレビ中継を眺めていたら、解説が藪木さんだった。それをきっかけに、いまは日本ラグビーフットボール協会で広報部長をなさっていると知りました。

そのぐらいラグビーがわかっていない私でも、15年にあったW杯イングランド大会での日本代表の活躍は印象に残っています。特に五郎丸歩選手の「男泣き」のシーンです。次の19年は日本であるんだな。よし、それまでにもう少しラグビーのことを勉強しておこう。その時は思った。でも、思っただけで、19年が来てしまった。

そういう人って結構いるんじゃないかと思うんです。15年の日本代表の活躍も、今年W杯があるのも知っている。興味がないわけではないんだけれども、ラグビーがよくわからない、という人が。

藪木:はい。

志村:それで考えたんです。藪木さんに教えていただけないかと。

このインタビューの想定読者はラグビーに詳しいファンの方々よりは、ラグビーをよく知らない方々です。ファンが読むとなんでそんな当たり前のことを調べもせずにあの藪木さんに聞くのだと怒るかもしれない。

それでも恥を忍んで、藪木さんに習いたい。そして、ラグビーをよく知らない方でもこれさえ読んでいただければ9月開幕の大会の楽しみが増え、あわよくば多少のうんちくもまわりに披露できる。そんなインタビューをめざしたいのです。

前置きが長くなりましたが、よろしいでしょうか?

藪木:はい。喜んで。こちらこそよろしくお願いします。

1/3ページ

最終更新:2/3(日) 7:01
withnews

あなたにおすすめの記事