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ウナギ高値で「売れない」 代替で存在感増す“アメリカウナギ”

2/1(金) 16:27配信

みなと新聞

 稚魚の不漁で高値が続いているニホンウナギの販売が低調だ。輸入商社や加工業者などでつくる日本鰻輸入組合(森山喬司理事長)が1月30日に東京都内で開いた新春情報交換会で、組合員から「売れていない」という報告が相次いだ。不足感から徐々に値を上げた前年度(2017年9月~18年8月)に比べ、今年度は高値でスタート。現時点の販売は「2~3割減」(組合員)と低調だ。前期は品薄を見越した仮需要が発生したが、「今年はまた状況が違う。良い話を聞かない」と厳しさをにじませた。

 高値で始まった今期。小売店向けの販売は低調が続き、加工品(かば焼き)販売について「取引先から金額ベースで7割と聞いている」「9~12月は7割を下回った」など厳しい状況がうかがえた。主要な販売先の外食関係では販売に大きな変化はないとみられる一方、「ニホンウナギの価格は前年と比べて1キロ当たり1000円高い。(スーパーなどの)量販店との商談が全然まとまっていない」という報告もあった。

 高値による売れ残り増を懸念し、量販店では真空パックなどの日持ちする製品を採用する動きがあるという。

回転寿司「ほとんどがアメリカウナギ」

 ニホンウナギの代替として需要が伸びているのがアメリカウナギ(ロストラータ種)だ。近年は輸入に占めるアメリカウナギの割合が高まっており、特にチェーンの回転寿司では「ほとんどがロストラータ。ジャポニカ(ニホンウナギ)は10%もないのでは」(組合員)。回転寿司は「秋冬と数量をさばけた。唯一かば焼きが動いている業態はここだけ」と振り返る組合員もいた。

[みなと新聞2019年2月1日付の記事を再構成]

最終更新:2/1(金) 16:27
みなと新聞

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