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大六野(旭化成)初マラソンV宣言 別大毎日きょう号砲

2/3(日) 8:07配信

西日本スポーツ

 3日正午にスタートする別府大分毎日マラソン(大分市高崎山・うみたまご前-同市営陸上競技場)の招待選手が2日、大分市内で記者会見し、大六野秀畝(26)=旭化成=が初マラソン初優勝と2020年東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権獲得をノルマに掲げた。旭化成は宗兄弟や1992年バルセロナ五輪銀メダルの森下広一(トヨタ自動車九州監督)ら多くの五輪マラソン代表を送り出したが、MGC出場権は誰も得ていない。全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)でアンカーとして3連覇に貢献した「元日の救世主」が、再び名門の危機的状況を救う意気込みだ。

【写真】全日本実業団駅伝3連覇のフィニッシュをする旭化成アンカーの大六野

■「気まずくて…」

 名門のエース候補が42・195キロに挑む日がついに来た。昨年の日本選手権1万メートルを制し、元日のニューイヤー駅伝で三菱日立パワーシステムズ(MHPS)とのアンカー勝負を制した大六野の初マラソン。昨年のびわ湖毎日を右アキレス腱(けん)痛、同年夏の北海道を股関節痛で回避したが、三度目の正直で仕上げた。

 「やっとスタートラインに立てるので、わくわくしている。優勝してMGCの出場権を獲得する」。優勝タイムを2時間9分台と予想したが、ひそかに狙うのは旭化成OBでバルセロナ五輪銀メダルの森下が初マラソンで優勝した1991年大会の2時間8分53秒。「頭の隅にはあるので、いい流れで行けば。走れるだけの力はつけている」と自信をみなぎらせた。

 多くの五輪ランナーを生んだ旭化成の歴史が、強い意地と責任感を植え付ける。拠点の宮崎県延岡市で社員にニューイヤー3連覇を報告した際、駅伝以上にMGCが話題になった。「名門と言われているのに、誰も出場権を取っていないので気まずくて…。口には出さないけど、どの選手も権利を取らないと、と思っている」

 大六野自身、マラソンを志望したのは旭化成に入社後。「大学までは関心もなかったけど、名門で結果を出したくて」と、まずは3年間トラックでスピードを磨いた。昨年の日本選手権では残り2000メートル付近から自身初のロングスパートを仕掛けて優勝し、自信を深めた。

 「練習もやるだけのことはやってきた。今までの経験を信じ、流れに身を任せれば大丈夫」。群雄割拠の男子マラソン界の新星になる準備はできている。

 ◆大六野秀畝(だいろくの・しゅうほ)1992年12月23日生まれ。鹿児島県いちき串木野市出身。小学3年に同市の生福陸上スポーツ少年団で競技を始める。生冠中(同市)、鹿児島城西高を経て、明大4年時の全日本大学駅伝8区で区間賞。2015年、旭化成に入社した。同年から3年続けて九州実業団駅伝で区間賞(同年は4区、16年は1区、17年は5区)を取り、昨年の日本選手権1万メートルを制した。自己記録は1万メートルが27分46秒55、ハーフマラソンが1時間1分32秒。168センチ、51キロ。

 ◆MGC出場権の獲得条件 今大会では、2時間11分0秒以内で日本人トップとなるか、2時間10分0秒以内で日本人6位以内に入ればMGC出場権を得る。既に出場権を得ている選手(今回は園田、上門大祐、岡本直己)は日本人の順位に数えない。2017年8月以降に走った上位2大会の平均タイムが2時間11分0秒以内になっても出場権を手にできる。

西日本スポーツ

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