ここから本文です

心理戦&贈り物で懐柔も?日露首脳モスクワ会談の舞台裏

2/4(月) 6:36配信

FNN PRIME

「台本なし」で交渉長期化の様相!?

ロシア国内では領土の引き渡しに反対するデモが起きるなど、プーチン政権に対する国内世論の批判の声も大きくなっている。ラブロフ外相をはじめ、ロシア政府関係者の日本へのけん制発言もこうした国内世論を意識していることを象徴している。

一方、今回の首脳会談について日本政府関係者は「日本も歴史問題を含めてロシアに反論している」と交渉の一端を説明する。そのうえで対ロシア交渉は「台本がない、難しい交渉だ」と口をそろえる。

首脳会談に向けては、両国の事務方がある程度、事前に合意内容を調整し、それを踏まえた共同会見時の首脳発言内容なども調整する。しかし、特にロシアとの交渉は、事前交渉で合意の大きな絵を描くことや、落としどころを探ることが難しいというのだという。そこで本番での首脳同士の信頼関係に頼らざるを得ないのが現実のようだ。

日本政府としては、2021年9月までの安倍首相の任期を踏まえ、今年6月大阪で開かれるG20サミットでのプーチン大統領との首脳会談で大枠合意することを目指している。しかし、今回の首脳会談の結果を見る限り、見通しが立ったとは言えない。

それゆえ政府関係者は、「総理がロシアに行けるとしたら4月下旬だ」と、6月の会談前に安倍首相が再びロシアを訪問し、首脳会談を行う可能性にも言及している。

2024年まで任期のあるプーチン大統領に比べ、安倍首相に残された時間は決して長くはない。しかし焦ればロシアに足元を見られるという難しい状況の中、安倍首相は平和条約締結に向けて今、どんな絵を描いているのだろうか。

2/2ページ

最終更新:2/4(月) 6:36
FNN PRIME

あなたにおすすめの記事