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要介護予防のために知っておくべき「ロコモ」と「サルコ」

2/5(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【人生100年時代の健康法】

「ロコモ」「サルコ」と聞いて、その意味を答えられる人は、よほど健康に関心がある人です。

“聞いたことはあるけど意味は分からない。90歳すぎても、元気に暮らす呪文のようなものじゃない?”という人が大多数でしょう。しかし、これはちゃんとした医学用語です。しかも、要介護を予防する上で大切な言葉です。

 ロコモは「ロコモティブシンドローム」の略で、「運動器の障害のため移動能力(歩行能力)が低下した状態」を指します。テレビの健康食品のCMで、膝の軟骨がすり減って痛くて歩けない体のお年寄りを見たことがあるはずです。ロコモはあんな感じです。もちろん膝だけなく、股関節や腰などが痛くて歩けないのもロコモの仲間です。

 グルコサミンやコンドロイチンが効くと言っています。ただし、エビデンスがどのくらいあるかは、かなり疑問。それでも各社、あれだけCMを打てるところを見ると、わらにもすがる老人のいかに多いかが、容易に想像できるというものです。健康食品では「プラセボ(偽薬)効果も効果のうち」という説もありますから、信じて飲めば、効くのでしょう。

 ロコモになると、外出が減るため、次第に近所づきあいが希薄になり、社会的に孤立するリスクが高まります。しかも、家にこもり続けていれば徐々に無気力になって、認知機能が低下してくることもあり得ます。健康な80代、90代を過ごすためには、いまからロコモ対策をしておくほうがいいわけです。

 サルコは「サルコペニア」の略。「筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態」とされています。運動不足で筋肉が減ることもありますが、多くは栄養状態が関係していると考えられています。「加齢性」と「二次性」に分かれています。

 加齢性サルコは、文字通り加齢が原因で筋力が低下する状態です。老化が進むと、これといった病気はなくても、食欲が低下し、筋肉が痩せ細っていってしまいます。温泉や大浴場などで、げっそりと筋肉が落ちたお年寄りを見かけることがあるでしょう。風呂に入れるぐらいだから、まだまだ元気ですが、いずれは立ち上がったり起き上がったりさえ難しくなり、寝たきりになってしまうかもしれません。老衰でも、最期は介護が必要と言われるのは、そういう理由からです。

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