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高齢者の願いをかなえたい…11歳少女の募金活動に共感の涙

2/5(火) 11:05配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【もぎたて海外仰天ニュース】

 高齢者の「3つの願い」をかなえてあげてよう……小5の少女が始めたこんな募金活動が、注目を集めている。

 米CNN(1月1日付電子版)などによると、この心優しい少女は、米アーカンソー州ハリソンに住むルビー・ケイトさん(11=写真左)。彼女の母親アマンダさんは看護師で、ハリソンにある5つの高齢者福祉施設で働いている。

 ルビーさんは、母親が働いている施設で長い時間を過ごしているという。

 募金活動を始めようと思い立ったきっかけは、昨夏のある出来事だった。ルビーさんはソーシャルファンディング「GoFundMe」のページにこう書いている。

「ある日、私とママが施設から出ようとした時でした。パールさん(同右)という患者さんが、長い間、出口で何かを見詰めていました。(私にとってその日は)退屈な1日で、パールさんが見詰めているものは何か楽しいことに違いない、と思いました。私は急いでパールさんの近くに行きました。見逃してしまうかもしれないから」

「でも、目にしたのは……普通の女性が普通の犬を連れて車に近づいて行く姿でした。それだけです! つまらない。でも、パールさんに事情を聞くと、その犬は彼女が12年間、飼っていた犬だというのです。その日、ペットシッターさんが犬を連れて会いに来てくれたのです。そして、次はいつ会えるか分からないから、出口で見詰めていたというのです」

 ルビーさんは、公的医療保険制度(メディケア)で施設に入っている人は、衣食住と医療費以外に月40ドルしかもらえないことや、ペットシッターに犬を連れて来てもらうのに1回12ドルかかることを知っていた。

 パールさんはお金がなくて、頻繁に愛犬を連れて来てもらうことができないんだ--そう気がついたルビーさんは悲しい気持ちになったという。

 ルビーさんは、施設にいる他の人たちはどんなことを望んでいるのか知りたくなり、みんなに「今、3つ願いがかなうなら、何が欲しいですか」と聞いて回り、ノートにメモしていった。

 高齢者たちの望みは、ささやかなものだった。

 ある男性は「体に合ったズボンが欲しい」。

 ある女性は「もう8年も新鮮なイチゴを食べていないの。食べたいわ」。

 その他、コカコーラやウインナーソーセージとか、施設の外で売っている食べ物を求める声が多かった。

 もっと暖かい毛布や頭にフィットした枕など、施設のものよりちょっとだけ質の良い身の回りの品々を求める声も多かった。

 母親のアマンダさんは、娘が集めた、施設の高齢者が口に出さない望みを知ってショックを受けた。

「20年前から知っている住人もいるんです。彼らは、私には話したことがない望みを娘に打ち明けました。子供だからでしょう」

「18年前から知っている男性は『体に合ったズボンが欲しい』と言いました。そんなことが分からなかったのかと思うと、胸が痛くなりました」

 アマンダさんは娘を手伝って、昨年11月21日、GoFundMeに高齢者たちの「3つの願い」をかなえるための募金サイトを立ち上げた。

 サイトの説明には、パールさんのエピソードや、施設の住民の経済状況やささやかな望みを詳しく記した。

 ルビーさんの試みは大きな反響を呼んだ。

 2月4日現在、9万2536ドル(約1010万円)が集まっている。また2000人以上がこのページをフェイスブックでシェアするなど、共感の輪はさらに広がりを見せている。

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