ここから本文です

子どもの成長をAIがデータ化 「教室を科学する」公立小学校の挑戦

2/5(火) 19:00配信

FNN PRIME

「子どもの成長のデータ化」を目指す

先週の「世界に負けない教育」では、PBL=プロジェクト型学習がもたらす教育効果について取り上げた。PBLとは、子どもたちが主体的に課題をみつけ、先生・生徒同士で対話しながら解決策を探る学びで、2020教育改革の柱の1つになる。

【画像】互いに評価しあう「360度評価」で子どたちは・・・?

一方PBLの課題は、「子どもがどう成長したのか」を学力テストのように評価しにくいことだ。そこで、「子どもの成長のデータ化」を目指して、AIを駆使するベンチャー企業と連携している埼玉県の公立小学校を取材した。
「気質が遺伝的・先天的なものなのに対して、行動特性は経験や失敗から学ぶものです。これまでの研究で、社会・ビジネスで成功している人には共通する行動特性=コンピテンシーがあることがわかっています」

こう語るのは、人材開発ベンチャー、IGSの中里忍取締役だ。IGSはAI=人工知能を使って、社会人や学生の能力、気質、潜在意識を見える化し、企業の新卒採用や組織分析を支援している。

ゲーム型性格診断だ

IGSが開発したシステム「GROW」は、ゲーム型の性格診断だ。受検者がスマートフォン上で、設問の選択肢を選ぶ際の指の動きから、通常測ることが難しいとされている個人の指向性をAIが診断する。

また、社員・友人同士が互いに能力を評価し合うことで、他者からの客観的な「360度評価」が行える。ここでもAIが恣意的な評価を排除するため、分析結果の信頼性はより高くなる。「GROW」はすでに100社以上の企業で導入されているという。

IGSとタッグを組んだのは、埼玉県戸田市立戸田第二小学校だ。戸田第二小学校ではプログラミング学習や英語教育を早くから導入し、PBLにも積極的に取り組んできた。校長の小高美恵子氏は言う。

「本校では、『目の前の子どもたちを20年後の社会を創る人財に育てる』というビジョンで授業改善研究を進めてきました。そのため以前はコンテンツ(教科等)ベースで進めていた授業改善を、一昨年からコンピテンシー(資質・能力)ベースに切り替えました。育むべきコンピテンシーを『主体性』『論理力』『創造性』とし、全授業の中で育むことを目指しています」

1/2ページ

最終更新:2/5(火) 19:00
FNN PRIME

あなたにおすすめの記事