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皮膚病の新薬開発に期待 アトピー症状の実験用マウスを開発 佐賀大など研究グループ

2/5(火) 11:42配信

佐賀新聞

 アトピー性皮膚炎の治療に関する研究を進めている佐賀大学などの研究グループが、アトピー性皮膚炎や、かゆみに対する新薬開発につながる実験用マウスを新たに開発した。新しいマウスの病変部分の皮膚は、遺伝子の約6割がヒトの皮膚炎患者と共通しており、マウスの治療研究が「難治性アトピー性皮膚炎に悩む患者の治療薬開発につながる」と期待している。

 研究は、佐賀大学医学部分子生命科学講座分子医化学分野の布村聡准教授が、富山大学と共同で行った。

 アトピー性皮膚炎は先進国で罹患(りかん)率が高く、ステロイドなど既存の薬が効かない患者の治療が課題になっている。

 グループはマウスの交配を通じ、顔だけにアトピーの症状が出る個体を生み出すことに成功した。この個体は人と同様にかゆみで顔面をかきむしる行動を見せる。マウスの平均寿命は3年程度に対し、今回開発したマウスは約2年半と長生きできるため、かゆみを誘発するメカニズムなどに関し小児型から成人型まで、長期的な観察が可能になる。

 布村准教授は「幅広い機関にマウスを使ってもらい、既存の薬の組み合わせや新規の薬の開発につなげたい」と話す。

 研究は米国の医学雑誌「ジャーナル・オブ・インベスティガティブ・ダーマトロジー」のオンライン版(1月号)に掲載された。

最終更新:2/5(火) 11:45
佐賀新聞

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