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記録的大敗を経て、W杯で最大の番狂わせ 「劇薬投入」で変わったラグビー日本、南ア戦残り10分のドラマ

2/10(日) 7:02配信

withnews

■連載「V7戦士に聞く ラグビーW杯の楽しみ方」(3)

 神戸製鋼の日本選手権7連覇を支えたラガーマンで、今は日本ラグビー協会広報部長の藪木宏之さんに、9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の楽しみ方を教えていただくインタビュー。3回目は、W杯で20年ものあいだ勝てなかった日本代表がなぜ、前回2015年のイングランド大会でいきなり南アフリカという「超強豪」に勝てたのか、を語っていただきました。個人的に圧巻だったのは「後半残り10分の心理戦」のくだりです。やっぱり玄人の視点は素人と違うんだなあとうならされました。(聞き手・朝日新聞記者、志村亮)

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「びっくり」南ア戦の大金星

志村:日本代表は1991年の第2回W杯で1勝したものの、95年に「ブルームフォンテーンの悪夢」の記録的な大敗を喫した。

そこから態勢を立て直し、2009年にはW杯の誘致に成功しました。

しかし前々回11年の第7回大会では、ニュージーランドにまた大敗を喫して結局20年間、W杯では勝てない状態が続きました。

藪木:07年、11年大会でカナダ(19年1月現在世界ランク20位)とは2大会連続で引き分けたのですが……。

志村:それで次はもう、私でも覚えている前回15年のイングランド大会なわけですね。

藪木:そうです。そこでついに挙げたW杯2勝目が、あの南アフリカ(同5位)戦なのです。

志村:素人目にも勝ったのはすごいと思いました。でも、これまでにお話しいただいた歴史をよく知ってる人からすると……。

藪木:もう、びっくりです。

ラグビー界だけじゃなく、スポーツ界で世界最大の番狂わせだといわれましたからね。

南アフリカはニュージーランド(同1位)と同じように屈強で、スピードランナーもたくさんいました。

でも、日本も同じぐらい身体を鍛えていて、タックルを繰り返して対抗しました。

志村:最終的なスコアは……。

藪木:34対32でした。

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最終更新:2/10(日) 7:02
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