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ラグビーW杯、日本のベストシナリオとは 鍵を握る「10.13決戦」 ベスト8かけ、あの因縁の相手と…

2/11(月) 7:02配信

withnews

■連載「V7戦士に聞く ラグビーW杯の楽しみ方」(4)

 神戸製鋼の日本選手権7連覇を支えたラガーマンで、今は日本ラグビー協会広報部長の藪木さんに、9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の楽しみ方を教えていただくインタビュー。4回目は、長い長い苦しみを経て前回大会で日本代表がみせた奮闘が、世界のラグビー関係者にもたらした空気の変化についてうかがいました。あの試合後に五郎丸選手がみせた涙の意味も。そしていよいよ日本大会を迎えるにあたり、藪木さんが思い描く「ベストシナリオ」も聞かせていただきました。(聞き手・朝日新聞記者、志村亮)

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前回3勝も、決勝Tには進めず

志村:前回2015年のイングランド大会初戦で、日本はついに悲願のW杯2勝目を飾りました。しかも相手は強豪の南アフリカ(19年1月現在世界ランク5位)。

それは20年もの間、苦しんできたラグビー関係者にとっては、ほんとうに「ありえない」ほどの出来事だったことを学ばせていただきました。

で、前回は結局……。

藪木:3勝しました。2戦目はスコットランド(同7位)に負け、サモア(同16位)に勝ち、米国(同12位)に勝って3勝1敗です。

ただし、勝ち点差で決勝トーナメントには進めなかった。

志村:ああ、3勝1敗でなんで進めないの? って感じたことを思い出しました。

藪木:南アフリカとスコットランドと3勝1敗で並んじゃったんですよね。

ラグビーの場合、1試合に4トライ以上取ると勝ち点にボーナスが入ったりとか、いろいろな仕組みがあるので……。

中3日はきつい。試合日程にも力関係が……

志村:第2戦のスコットランドは厳しかったですか?

藪木:試合が、南アフリカ戦から中3日しか空いてなくって、体力的にきつかったと思います。

やっぱり、日本ってまだそういう扱いをされてしまうチームなんですよ。

志村:ああ、南アフリカやニュージーランド(同1位)ならそうはならないんだけど。まあ弱い日本だからいいだろうみたいな。

藪木:強豪国なら1週間は間隔が空きますね。

志村:試合日程の組み方にも、そういう力関係が影響するわけですね。

藪木:スコットランドには10対45で負けた。で、その負けが最後に勝ち点に大きく影響してしまった。

志村:でも、1大会で3勝稼いだのはすごいですよね。通算でW杯4勝。

勝てたサモアと米国は日本と同じ、いわゆるティア2の強さですか?

藪木:はい。過去も勝ったり負けたりの関係です。

志村:W杯で戦ったことはあったんでしょうか。

藪木:米国は第1回大会で負け、サモアは第4回大会で負けていました。

志村:素人目には、南アに勝てたんだから勝つだろうと思っちゃいますが。W杯はそんなに簡単ではないのでしょうね。

藪木:あのときは予選の最後に、スコットランドとサモア、日本と米国が戦って、スコットランドが負けて日本が勝ったら決勝トーナメントに進めたので、私も現地に行ったんです。

残念ながら両方勝ったのでスコットランドが進むことになったんですけど。ただ試合をみると、米国戦はもう安定した戦いぶりでしたね。

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最終更新:2/11(月) 7:02
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