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子供や高齢者だけじゃない!中高年も危ない「インフルエンザ脳症」 原因不明、特効薬なく、死亡例も…「異常行動や幻覚あれば大きな病院へ」

2/7(木) 16:56配信

夕刊フジ

 インフルエンザが過去最大の猛威を振るっている。この冬は重症例も目立つなか、要注意なのが感染に伴って引き起こされる急性脳症「インフルエンザ脳症」だ。幻覚や奇行といった症状がみられ、最悪の場合には死に至る。原因不明で特効薬もないという。発症するのは子供や高齢者が多いが、中高年も油断は禁物だ。

 国立感染症研究所が発表するインフルエンザ流行レベルマップでは、47都道府県すべてで「警報レベル」に達した。

 厚生労働省は、1月21~27日の1週間に報告された患者数が1医療機関当たり57・09人と過去最多の水準になったと発表した。全国約500の医療機関から報告された入院患者数は1週間で3205人、集中治療室や人工呼吸器、脳波検査などが必要なケースは延べ628人に上る。

 重症例の一つがインフルエンザ脳症で、1月13日には長野県北部に住む小学4年生の男児が死亡した。

 インフルエンザ脳症について「原因はよく分かっていない。これといった治療薬があるわけではなく、治療は1カ月以上入院して安静にし、主に脳圧を下げる薬を使用することだ」と指摘するのは、とうきょうスカイツリー駅前内科の金子俊之院長。

 「死亡率が高く、病院で治療を受けなければ、数日で亡くなってしまう恐れもある」というが、どう対処すればいいのか。金子氏は「主にみられる症状は、支離滅裂な言動をすること。患者に怪しい言動があれば、すぐに大きな病院に行った方がよい」とアドバイスする。

 厚労省の「インフルエンザ脳症ガイドライン」によると、意識障害やけいれん、言動・行動異常がみられ、「痛みに反応しない」「夜間に母親を包丁をもって襲おうとした」「自分の指を、『ハムだ』と言い、かじる」などの事例が確認されている。

 昨シーズン、168人で発症が確認されたインフルエンザ脳症のうち、約71%が10歳未満の子供か、60歳以上の高齢者となっている。成人の発症はそれほど多くないが、インフルエンザではないと思って一般の鎮痛剤を服用した場合、発症する可能性が高くなるともいわれている。

 安静にしていればいい…と侮るなかれ。

最終更新:2/7(木) 18:14
夕刊フジ

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