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「アイドル運営」も“低年齢化”? 適切な距離感を運営サイドに聞いた

2/7(木) 8:40配信

オリコン

 先ごろ、新潟市を拠点とするアイドルグループ『NGT48』の山口真帆暴行事件が明るみとなり、改めてアイドルグループとファンとの距離感、そして運営の在り方が話題となっている。そこで、女性アイドルの運営について、「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」に結成僅か4ヵ月で出演したアイドルグループ『純粋カフェ・ラッテ』の運営担当者・岩渕氏にインタビューを実施。女性グループをまとめることの難しさ、“接触商法”におけるファンとの適切な距離感など、アイドル運営の舞台裏を聞いた。

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■元ミュージシャンや大学生が運営に参加?「女の子さえ集められれば誰でも運営になれる」

 いま、日本には地下アイドルを含めれば5,000組以上のグループが活動していると言われ、誰でも“アイドルと名乗れる”時代となった。ではアイドルグループの運営者になることは難しいのだろうか。その点について岩渕氏は「女の子さえ集めればできてしまうのがライブアイドルの運営です」と率直に語った。

 ただ、そこにはいくつかのハードルがある。「アイドルグループで何が一番大変なのかと言えば、女の子を集めること」だと岩渕氏は強調する。そのこともあってか、いま地下アイドルの運営は“ミュージシャン”の人が多いのだそう。

「音楽畑の方、例えば元ミュージシャンの方でしたら現役時代からの発信力がありますので募集情報を届けやすいかもしれません。また、自分たちが活動していたライブハウスや業界関係者との繋がりをプロモーションなどに有効に使えたり、楽曲を自分たちでイメージ通りに制作出来ることも強みだと思います」と岩渕氏。続けて、「ミュージシャンとしてのスキルを、それまでとはまったく違うアイドルというジャンルの中でどれだけ通用するかチャレンジされている方もいると思います」と、地下アイドル運営の一端を教えてくれた。さらに、地下アイドル運営の低年齢化も顕著なのだという。

「ライブアイドルでも勢いあるところは20代が運営してることが多いですね。大学生とかも全然普通にいます。同世代の女の子の気持ちが分かるし、女の子たちも運営と接しやすいという利点もあるようです」(岩渕氏)

■「トップアイドルになりたい」という思いを利用して儲ける悪徳な運営者も

 こうした低年齢化からも分かる通り、アイドル運営は比較的自転車操業がしやすい業態になっていると岩渕氏は指摘。その要因として「元手がなくても、チェキ撮影などの物販販売で現金が手に入るからです」と説明する。例えばチェキ1枚が1000円とした場合、ファン10人で、1人が2枚撮ったら2万円の収入となる。単純に考えて2、3時間のイベントで日給にしたら2万円。「運営が1人か2人なら、イベントの数をこなせば十分に食べていける」のだそう。では、その場合アイドルたちの取り分はどうなっているのか。

「各事務所でルールは違いますが、普通はバック率がちゃんと決まっていると思います。反面、女の子の取り分がない場合もあるとも聞きます。売り上げがあっても、『レッスン費として差し引きます』『楽曲制作費にします』『衣装費にあてます』などの理由をつけて給料を支払わない。そうした金銭面の問題も、ライブアイドルたちを疲弊させるひとつの要因になっていると思います」

 岩渕氏は、「正直なところ、女の子を“金儲けの道具”として割り切れば、ライブアイドルの運営はランニングコスト10万~20万もあれば回せてしまいます。その為、女の子たちの“トップアイドルになりたい”という思いを利用して運営だけが儲けている問題も多いようです」と、運営の在り方に警鐘を鳴らしている。

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最終更新:2/13(水) 8:55
オリコン

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