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電線大手5社の4~12月期決算、1社増益・4社減益。インフラ用電線で明暗

2/7(木) 6:04配信

鉄鋼新聞

 電線大手5社の18年4~12月期決算が6日出そろった。売上高は子会社売却が影響したフジクラ以外の4社が増収。経常利益はインフラ用電線の事業で明暗を分けた。電力ケーブルが好調な住友電工は史上最高益を記録。一方海外送電工事で損失を出したフジクラと電線線材・巻線の両事業で収益が低下した昭和電線ホールディングスに加えて、古河電工が減益となった。高機能材料メーカー日立金属の電線材料カンパニー(国際会計基準=IFRS適用)は設備投資で固定費が増え調整後営業利益が微減。

 明暗分かれた電線関連の事業では住友電工が環境エネルギー関連事業を電力ケーブルの拡販や電気工事子会社での需要増などから営業増益させた。日立金属電線材料カンパニーは注力製品の鉄道車両用電線を中国向けを中心に伸ばした。一方フジクラはエネルギー・情報通信事業がバングラデシュの送電線工事で資材コストが高騰したことなどから営業減益。昭和電線HDは電線線材事業の営業利益を建設関連市場での価格競争の激しさから減益させた。
 自動車関連事業は住友電工がハーネスや防振ゴムの販売を増やしたが将来に向けた研究開発費増額で営業減益。フジクラの自動車電装事業は東欧工場での離職増による費用が引き続き収益を圧迫。さらに国内・中国での顧客の販売台数減があり営業赤字が続いている。日立金属電線材料カンパニーは各種センサや、電動パーキングブレーキおよびハイブリッド車向けハーネスが増えた。
 エレクトロニクス関連事業は住友電工とフジクラが携帯端末用FPC(フレキシブル基板)などでコスト削減に取り組み、ともに営業増益。情報通信関連事業は住友電工が品種構成改善などで営業増益。昭和電線HDは国内での通信ケーブル拡販や高付加価値な付属品の増販などでコミュニケーションシステム事業を営業増益させた。

最終更新:2/7(木) 6:04
鉄鋼新聞

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