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普通鋼電炉12社の4~12月期、販価上昇でスプレッド改善

2/7(木) 6:04配信

鉄鋼新聞

 普通鋼電炉メーカー12社の18年4~12月期決算が6日までに出そろった。販売量の増加に加え、原料高を上回る販売販価の上昇により各社ともメタルスプレッドが改善。5社が増益、2社が黒字かと、前年同期が厳しい業績だった小棒メーカーなどで収益改善が進んだ。前年同期の業績が堅調だった反動で4社は減益。朝日工業は赤字を脱却できなかった。19年3月期通期の業績予想は5社が利益予想を上方修正。昨年末の鉄スクラップ価格下落によりスプレッド改善を見込んだ。
 建設向けを中心に国内の鋼材需要は堅調に推移。各社とも4~12月の販売量は前年同期を上回った。具体的な販売量は、東京製鉄が194万5千トンで前年同期比14万トン増、共英製鋼(国内出荷)が130万トンで同4万3千トン増、合同製鉄(単独)が84万トンで同4万9千トン増、大阪製鉄(連結)が89万2千トンで同13万7千トン増など。
 主原料の鉄スクラップや、電極、合金鉄、物流費、エネルギーなど幅広いコストが大幅に上昇する中、各社とも販価引き上げの姿勢を堅持。4~12月の販売単価は前年同期に比べ大幅な上昇となった。東京製鉄の販売単価は7万7700円で前年同期比1万1300円上昇、合同製鉄は7万5700円で同1万700円上昇、共英製鋼の販価は前年同期比で1万1100円の上昇だった。
 一方、鉄スクラップ価格は昨年4月以降、高止まりが続き、11月以降に大幅な下落となったものの、4~12月の平均購入単価は3万6千円前後と前年同期比6千円弱の上昇となった。
 数量増とメタルスプレッド改善が増益要因となったものの、電極や輸送費などの大幅なコスト高が利益の伸びを抑える要因となった。販価の引き上げが小幅にとどまる中、コスト高が響いて朝日工業は4~9月期から赤字幅が拡大した。
 4~12月のROS(売上高経常利益率)は大和工業のみが2桁台だった。
 19年3月期通期の業績予想は共英製鋼と東京製鉄、大和工業、合同製鉄、大阪製鉄が利益を上方修正。共英製鋼と東京製鉄、大和工業の3社は売上高も上方修正した。トピー工業は売上高を上方修正したが、豊橋製造所の設備事故の影響で営業と経常利益は下方修正した。中山製鋼所と朝日工業は売上高・利益とも下方修正。伊藤製鉄所は営業と経常利益予想を下方修正した。朝日工業は通期でも赤字の見通しとした。

最終更新:2/7(木) 6:04
鉄鋼新聞

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