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<北朝鮮>謎のスポーツ強国の内幕(6)悪イメージで恥かかされる海外派遣チーム 競技用ライフルが押収されることも

2/8(金) 10:30配信 有料

アジアプレス・ネットワーク

◆「テロ支援国家」の汚名で苦労するスポーツ選手

用具、装備の更新がままならないのが体育人たちの悩みだという。写真は平壌のある体育学校のバレーボールチーム 2013年朝鮮中央通信より引用

北朝鮮は現代の国際スポーツ史において、国や人口の規模に見合わぬ輝かしい実績を誇ってきた。体育を国威発揚の有力な手段ととらえ、選手の発掘・育成に国家的な努力を傾けてきた結果だ。しかし長期にわたる経済の停滞と、生活苦から来るモラル・ハザードの進行などが、北朝鮮スポーツ界の屋台骨を蝕んでいる。本稿の執筆者のキム・クッチョル(金国哲)氏(仮名)は約30年にわたって北朝鮮体育界で指導者として仕事をしてきた人物で、2011年に脱北して今は国外に住んでいる。体育の専門家による貴重な体験を寄稿してもらった。(寄稿キム・クッチョル/訳・整理リ・チェク)


国際社会における北朝鮮のネガティブなイメージは、国際競技に参加する選手や監督たちにも影響を与える。2007年には、インドで開かれた「国際軍事スポーツ委員会」(CISM)の世界大会に参加した北朝鮮の射撃チームが、たいへんな苦労を味わうことになった。

※整理者注 CISは各国軍人のスポーツ交流を目的に、1948年に設立された。本部はブリュッセル。北朝鮮、日本、韓国など133カ国が参加しており、4年に一度、夏季と冬季の世界大会を開催している。

チームは現地に到着したとたん、トラブルに見舞われた。北朝鮮から持ち込んだ競技用の銃器類を、税関が渡してくれなかったのだ。

理由をたずねたところ、返ってきた答えは、「北朝鮮はテロ支援国リストに載っている国だから」。自由に持ち運びを許せば、不純な目的のために流出する危険性がある、とまで説明されたという。

結局、北朝鮮チームの銃器類はインド警察が梱包し、試合会場まで直接運んでくることになった。射撃チームが自分たちの銃を持ち運べないなど聞いたこともない話だが、北朝鮮国内での歪曲された報道を通してしか自国のイメージを知らなかった選手らは、大いに驚くと同時に、耐えがたいほどの恥ずかしさを感じたという。

彼らが国のおかげでかかされた恥は、これだけではない。 本文:1,543文字 写真:2枚

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