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土門拳「筑豊のこどもたち」 立ち上る炭鉱の記憶【あの名作その時代シリーズ】

2/8(金) 12:00配信 有料

西日本新聞

現在は田川市石炭・歴史博物館になっている田川伊田坑跡。敷地内の公園で子どもたちがたわむれていた(帆足由紀さん撮影)

 福岡県筑豊地方の大任町に生まれ育った帆足由紀(30)は一昨年、若手写真家の登竜門の一つとされる富士フォトサロン新人賞を手にした。受賞作は「風景―炭坑の町だった筑豊」。審査員の江成常夫(写真家、九州産業大学大学院教授)は「土門拳さんの名作『筑豊のこどもたち』とどこか通じるものを感じる」と評価した。

 思いがけず巨匠土門の名が出たことに、帆足は喜びの半面、戸惑った。土門のカメラがとらえた半世紀前の筑豊は、自分の写した町と「まるで別物」に思えるからだ。

 高度経済成長の前夜、エネルギー政策の転換で炭鉱労働者が失業にあえいでいた国内最大の筑豊炭田。土門はそこで、子どもを主役に据えて社会のひずみを撮った。帆足は「『筑豊のこどもたち』の本当の主役は、写真の奥底から立ち上ってくる『時代』だと思うのです」と話す。 本文:2,256文字 写真:1枚

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西日本新聞

最終更新:2/9(土) 3:00
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