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「まるで動物」 ある留学生から奪われた自由。入管、長期収容の現実

2/8(金) 6:11配信

BuzzFeed Japan

28歳の彼女が「自由」を奪われてから、もう1年3ヶ月が経った。大人4人が入れば一杯になってしまいそうな、小さな部屋で。いくつか傷のついた透明なアクリル板ごしに、彼女は呟いた。「私、日本でがんばりたい。だから早く、出たい」【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

JR品川駅からバスで10分ほどのところにある、東京入国管理局。ここに収容されているミャンマー人の女性は、決して刑事罰を受けているわけではない。

しかし、その収容は「無期限」だ。

外部との連絡は公衆電話と手紙だけ。運動時間も制限されている。違う国籍の人たちと6人部屋での暮らしが続き、ストレスも限界だという。

彼女が収容されるまでの経緯を巡っては、関係者の言い分に食い違いもある。それでも、ひとりの女性が長い間、いつ出られるかも分からない状況で、塀の中にいることだけは間違いない。

なぜ、このようなことが起きたのか。

200万円をかけてやってきた、日本

「日本の教育はすごく良いと聞いて、来日しました」と流暢に話す彼女が来日したのは、2016年4月のことだった。

ミャンマーでは建築を学び、建築系の企業に就職。より専門的な知識を得ようと、日本に留学することを決めたという。

日本に来るには200万円近い費用が必要だった。親に頼り、足りない分は知人からも借金をした。

都内の日本語学校に通うようになったが、胸の持病があったことに加え、日本の気候にも慣れず、体調を崩しがちだった。

さらに借金や学費のため、コンビニやファーストフード店、寿司店などでアルバイトをしていたこともあり、欠席が増えてしまったという。

学校とのトラブルがあったのは、2年目になってからだった。

女性は、出席日数が足りないことを理由に学校側から「除籍する」と通告されたのだ。女性の話では、学校側にパスポートと在留カードを預かられていたうえで、こう言われたという。

「このままではビザは延長できない。帰国するならパスポートと在留カードを返す。帰国しないと、あなたは捕まることになる」

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最終更新:2/8(金) 6:11
BuzzFeed Japan

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