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話題の税金かるたを作ったのは税務署ではなく「法人会」 法人会って何?

2/8(金) 18:30配信

THE PAGE

ブラックジョーク的な内容も 話題の税金かるた

 「査察官 しっかり税を みつめてる」など、適正な税の申告を呼びかける「税金かるた」が話題となっています。このかるたは税務署が作ったものではなく、中小企業などで作る法人会という団体が作成したものですが、これにはどのような背景があるのでしょうか。

 税金かるたは、すべて税に関する内容が書かれており、冒頭の「査察官~」のほか、「納税は 三大義務の ひとつです」「ルールです 正しい申告 正しい納税」など、適正な納税を促す内容です。

 しかし、これだけでは少しつまらなかったのか、「嬉しそう 酒税を納める お父さん」「おめでとう 孫に祝いの 贈与税」「いい湯だな 入湯税の あたたかさ」など、少々、ブラックジョーク的な内容のものも含まれています。さすがにお酒を飲むたびに、酒税の納付に満足して笑顔を浮かべる左党(お酒が好きな人のこと)はいないでしょうし、入湯税で「あたたかい」というのも何とも言えない表現です。ネットの一部では「ちょっと欲しいかも」「つらすぎる」といった反応もあるようです。

適正な納税を促す「法人会」

 このかるたを作成したのは税務署ではなく法人会という団体です。法人会というのは、中小企業や個人事業主などで構成する団体で、税務署の管轄地域ごとに地域法人会というものが設立されています(今回のかるたは、東京にある法人会をとりまとめている東京法人会連合会が作成しました)。

 法人会の活動目的は税金の正しい申告などを事業者に促すことで、一部では地域に対する社会貢献活動なども行っており、全国法人会総連合(全法連)によると全国で80万社が加盟しているそうです。会社を設立したり個人事業などを立ち上げると、各地域の法人会から入会の案内が届くケースがありますから、自営業者の人や中小企業の経営者であれば、その名前を耳にしたことがあるかもしれません。

 かつて日本の法人税は、現在の固定資産税や自動車税などと同様、政府が一方的に税額を決めて徴収する方式(賦課課税制度)でしたが、戦後は諸外国にならって納税者が申告する形で税金を納める現在の形式(申告納税制度)に変更されました。しかし、税に対する知識が乏しく、賦課課税方式に慣れきっていた当時の中小企業の経営者は申告納税制度にうまく対応できませんでした。税に関する正しい知識を普及させ、適正な納税を実施するために作られたのが法人会です。

 ちなみに税金かるたは子供向け職業体験施設キッザニアなどで配布していたとのことですが、東京法人会連合会によると、現在は在庫がなくなっており、今後の追加作成などについては検討中とのことです。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2/8(金) 18:30
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