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PERSONZのポジションを決定付けた『NO MORE TEARS』

2/9(土) 18:00配信

OKMusic

OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!』のアーカイブス。今回はPERSONZの代表作、大ヒットシングル「DEAR FRIENDS」が収録され、オリコンウィークリーチャートで初登場2位を記録した3rdアルバム『NO MORE TEARS』を紹介したい。
※本稿は2014年に掲載

輝くメロディーと不屈の精神

PERSONZのライヴを久しぶりに観たのは2013年10月、ソールドアウトとなった渋谷公会堂でのライヴだった。渋公に彼らが立つのも24年ぶりだったのだが、驚いたのはその魅力が少しも色あせていないことだった。特に姉御肌ヴォーカリスト、JILLのオーラと声量はまったく衰えを見せず、むしろ年月を重ねて、歌に艶と深みが出ている分、説得力が倍増。スパンコールの衣装に帽子でくるくる回りながら歌ったり、ゴージャスな照明の中、早変わりの演出でモデルのようなポージングで楽しませたりと、持ち前のエンターテインメント精神でオーディエンスを魅了した。

ちなみにPERSONZはニューウェイヴ全盛の1984年に結成されたロックバンド。前年の1983年にJILLと本田毅(Gu)が組んだ前身バンドにAUTO-MODの渡邊貢(Ba)と藤田勉(Dr)が加わるかたちで活動をスタートさせ、1987年にメジャーデビューを果たした。1992年に一時、本田が脱退したこともあったが、2002年に復帰し、現在もオリジナルメンバーでライヴを中心に活動を行なっている。

数々のヒット曲、代表曲を披露した渋谷公会堂でJILLは「震災があってもツアーを続けていた頃に目標を持とうと思いました。そんな時に日本武道館に行ってみたいと思ったんです」と話し、「一緒に行こうよ!」と呼びかけ、「DEAR FRIENDS」で本編を締めた。彼女の強い信念とどんな壁がたちはだかるときでも屈しなかったポジティブスピリッツがなければ、武道館にもう1度立つというビジョンはあり得なかっただろう。それは夢を見続けること、信じることをやめないことをメッセージし続けたPERSONZらしいアティテュードであり、ファンはもちろん、多くのバンドにも勇気を与える挑戦でもあった。そして、有言実行、PERSONZはみごと夢を現実のものとしたのである。

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最終更新:2/9(土) 18:00
OKMusic

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