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1000円高速など逆風耐え 広島~呉~松山航路28年ぶり新造船、丸いデッキに込めた思い

2/9(土) 16:10配信

乗りものニュース

「成田エクスプレス」などのデザインチームが担当

 近年(2019年現在)、夜行の長距離フェリーを中心に、新造船を導入し設備を豪華にする動きがありますが、昼間の運航が主体の中・短距離航路でも、いくつかの航路で新造船への置き換えが進んでいます(国交省による分類では、航路距離300km以上が「長距離フェリー」、100km未満が「短距離フェリー」、そのあいだが「中距離フェリー」)。

【写真】現在のフェリー船内 懐かしのビデオゲームも

 たとえば愛媛県の八幡浜港と大分県の別府港、臼杵港を結ぶ宇和島運輸フェリーは、2014年6月に「あかつき丸」を、2017年12月に「あけぼの丸」を就航させました。愛媛県伊方町の三崎港と大分県の佐賀関港を結ぶ国道九四フェリーも、2016年6月から新造船「遊なぎ」を運航しているほか、和歌山港と徳島港を結ぶ南海フェリーも、2020年に新造船導入を控えています。

 そして、広島~呉~松山航路(66.2km、所要2時間40分)を運航する瀬戸内海汽船も、2019年8月の導入を目指し、同年1月より新しいフェリーの建造に着手しました。従来のフェリーには見られない、円形の回廊のようなデッキを有するデザインイメージが発表されています。デザインを手掛けたのは、JR東日本の特急「成田エクスプレス」や、JAL(日本航空)機のシートなどを手掛けたGKデザインです。

 実に28年ぶりとなる同航路の新造船について、瀬戸内海汽船に聞きました。

――どのような船なのでしょうか?

 単なる移動手段としてではなく、瀬戸内海の船旅をゆったりと、思い思いに楽しめる船です。一般的なフェリーの直線を基調としたデザインに対し、円を多用したデザインのデッキ部を設けました。これまで、日差しの強い屋上甲板は活用していなかったのですが、今回は円形デッキの屋上に6か所、公園の東屋(あずまや)のようなものとベンチを設け、「瀬戸内海に浮かぶ公園」というコンセプトを掲げています。

 その屋上デッキのひとつ下がメインの客室階ですが、中央部には屋上までの吹き抜けを設けたほか、船尾や船首側は外とガラスで仕切っています。従来、ここは窓のないデッキで、繁忙期には客室内に座れなかったお客様が仕方なく座る、いわば「ハズレ席」のような側面があったのですが、ガラスで覆うことで快適に景色が見える場所にしました。

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