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【もう一筆】高校スポーツと「排他主義」 青森

2/11(月) 7:55配信

産経新聞

 年明け早々、青森県高校スポーツ界でうれしいニュースが相次いだ。全国高校サッカー選手権大会で青森山田が2大会ぶり2度目の全国制覇を果たしたのに続き、選抜高校野球に八戸学院光星の3年ぶり10度目の出場が決まった。

 両校とも当該スポーツでは今や県内はもとより、全国屈指の強豪校として知られている。さらなる高みを目指して頑張ってほしいと願うが、こうした私立の活躍を目の当たりにして以前から気になっているのが“純血主義”風潮だ。

 両校ともレギュラーのほとんどは県外出身者。「県外選手ばかりで郷土代表ではない」などと揶揄(やゆ)する声があるのは今に始まったことではない。確かにそうかもしれない。しかし、彼らは10代半ばで親元を離れ、学校に根付いて目標達成に向けてひたむきに日々、努力している。そうした姿を目の当たりにしたとき、素直に応援したいと思うのは小欄だけだろうか。

 知人と高校スポーツの姿、在り方に関して、侃侃諤諤(かんかんがくがく)意見を交わしたことがある。彼は「自宅から通学し、地元の言葉を話し、地域社会に溶け込みながら、目的に向かって打ち込む姿が高校スポーツの本質」と言ってはばからなかった。

 あまりにも偏見に満ちた考え方とは言えまいか。地域の枠を超えたグローバル社会の中にあって、未だに高校スポーツ界には旧態依然とした「排他主義」が渦巻いているのが気になる。 (福田徳行)

最終更新:2/11(月) 7:55
産経新聞

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