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トンボ分泌物でUVカット 産総研など人工合成し実用化研究

2/10(日) 9:57配信

産経新聞

 シオカラトンボが紫外線(UV)から身を守るための分泌物を人工合成することに産業技術総合研究所などの研究チームが成功した。皮膚がんなどの原因となる紫外線を高い割合で反射する性質があり、新たな化粧品や反射材の開発につながる可能性がある。英科学誌電子版に発表した。

 シオカラトンボの雄の成虫は、日差しが強い水辺にも生息し、体表は紫外線を反射する白っぽい粉のような分泌物で覆われている。

 そこで研究チームは分泌物の成分を分析。自然界では珍しい7種類の有機化合物を中心とした特殊な物質でできていることを発見した。最も多く含まれる物質を人工的に合成したところ、紫外線の反射率は最大で約8割に達した。

 この物質を作るために働く遺伝子もほぼ特定。遺伝子を通じて作られる酵素などを調べれば、化学合成よりも安全でコストが低い微生物による合成法への道も開けるという。

 産総研の二橋亮主任研究員(昆虫分子生物学)は「紫外線をカットする化粧品成分として実用化することを視野に、安全性や効果をさらに研究したい」と話す。(小野晋史)

最終更新:2/10(日) 9:57
産経新聞

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