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連歌発祥の地で酒折連歌賞 神奈川の村岡さんら表彰

2/10(日) 17:09配信

産経新聞

 連歌発祥の地とされる甲府市の「酒折宮」にちなんで創設され、20回目を迎えた「酒折連歌賞」(山梨学院大など主催、産経新聞社など後援)の表彰式が10日、同市酒折の同大で開かれた。全国と海外10カ国・地域から計4万5858句の応募があり、一般部門の大賞に神奈川県小田原市の主婦、村岡純子さん(55)が選ばれた。小中学生と高校生を対象とした「アルテア部門」大賞には高松市立牟礼中学校1年、高木明日希さん(12)が輝いた。

 酒折連歌は「問いの片歌」(五・七・七)を受けて、「答えの片歌」(五・七・七)を創作する詩作。

 一般部門大賞の村岡さんは、「コーヒーか紅茶それとも海を見にゆく?」の問いかけに「三択があればよかったハムレットにも」と受けた。

 村岡さんは「返歌を考えているとき、テレビで放映されていた『ハムレット』の舞台で有名な『生きるべきか、死ぬべきか』のせいふを聞き、思い浮かんだ」と創作を振り返った。

 さらに「返歌の自由闊達(かったつ)な優しさが悩みを抱える人々に届きますように、との願いを込めて作った」と述べた。

 アルテア部門大賞の高木さんは、「風の色記憶の中のあなたとあなた」に「エピソード枝を揺らして語り続ける」と返した。

 高木さんは「校庭で2本の木が揺れ、枝と枝がぶつかっていた。その様子がまるで人と人が話しているように感じられた」という。「季節で変わる風の吹き方やにおいが、いろいろな出来事を思い出させてくれることを表したかった」と作品を思いを語った。

 このほか、山梨県知事賞の同県立韮崎高校1年、板山優汰さん(15)▽山梨県教育委員会教育長賞の大阪府豊中市、無職、藤村悦郎さん(62)▽甲府市長賞の埼玉県越谷市、主婦、小金(こきん)奈緒美さん(55)も表彰された。

 審査委員長で歌人の三枝●之氏は「個々の『つぶやき』が表現の主流になっている今、問いに向き合う対話詩の重要性が高まっている」と酒折連歌賞の意義を強調。「問いの片歌の作者として、想定を超える答えの片歌は大きな喜びだ」と受賞者の感性や意欲をたたえた。

●=昴の左下が工

最終更新:2/10(日) 17:09
産経新聞

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