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天竜ヒノキ根元材で小物入れ 浜松の会社と林業研究センター開発

2/11(月) 20:02配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 小型家具製造販売の「豊岡クラフト」(浜松市北区)が、天竜ヒノキで放置されることの多かった根元材を利用した高級小物入れを浜北区の県森林・林業研究センターと共同開発した。建材となる上部のような節がなく整った木目になる根元材の特徴を生かした。同センターによると同材の調度品としての利用は国内でも珍しい。同社は数年内に国内と海外で年間計2千万円の売り上げを目指す。

 製品は眼鏡ケースや名刺入れ、腕時計掛けなど約10種。高級材の黒檀(こくたん)のように塗装した。開発は2015年夏に始め18年度に製品化。3千~1万8千円と高価だが同年度に数十個を限定販売したフランスや台湾では香りや高級感が好まれてほぼ完売。同市中区のマインシュロスでも18年末から販売を始め、19年3月からは県内の百貨店を中心に販売会を展開する。

 同センターによると根元材は曲がっていて建材に使えず、一部が製紙用チップに加工される以外は放置され、二酸化炭素(CO2)排出や植林の障害になることが問題となっていた。天竜ヒノキは毎年約5万立方メートルが切り出され、1割が根元材となる。同センター森林資源利用科の星川健史主任研究員は「放置されていた木材の有効な利用法が見いだせた」と話す。同社の山崎徹社長も「県産材アピールにつなげたい」と語る。

静岡新聞社

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