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飼い主孝行な猫「ぽんた」 おとなしく病院に行き、投薬も成功

2/11(月) 14:31配信

sippo

 自宅近くで保護した元野良猫「ぽんた」。家猫として一緒に暮らし始めて3カ月たった頃、病気が見つかった。

【写真特集】飼い主孝行な「ぽんた」

    ◇    ◇

 慢性腎臓病と診断されたぽんたは、点滴(皮下輸液)治療をするうちに食欲が回復し、体重も4.5キロまで戻った。

 毎日だった通院も、2日置き、4日置きとなり、体調が安定してからは「1週間あけてみましょう」となり、再度血液検査をしたときには、正常値には届かないとはいえ、数値は改善されていた。

「今後は様子を見ながら、2週間に一度を目安に点滴をしていきましょう。その間に食事をとらなくなったり体重が減った場合には、連れて来てください」

 と先生は言った。

 猫飼い初心者にとってありがたかったのは、ぽんたが病院を嫌がらなかったことだ。

 病院に連れて行く際に抵抗する猫は多いという。その気配を察するとベッドやソファの下にもぐり込んで出てこないとか、キャリーバッグに入れようとすると暴れてひと苦労する、という話はよく聞く。

 しかし、ぽんたの場合は、寝そべっているところへそっと近づいて後ろから抱え上げ、上ぶたを開けたキャリーバッグの底にぽとんと落とし、ふたをするだけでよかった。脚をバタつかせて抵抗らしきものはするのだが、こちらの手をかんだり引っかいたりはしない。

 カチッというキャリーバッグのふたを開ける音を感知するとソファから飛び降り、リビングのローテーブルの下やクローゼットの奥に隠れることもあった。しかし、ローテーブルは後ろが抜けており、クローゼットは間口が広く奥行きが狭いため、捕まえるのは簡単だ。それなのに「隠れているつもり」になっているところがおかしい。

 病院への道すがらは鳴いているが、待合室に入ると静かになる。キャリーバッグの中で香箱を組み、目の前で跳びはねる犬を目で追ったりしている。診察台の上でも興奮したり怒ることなく、点滴や注射を受け入れてくれるのは、飼い主孝行な猫にほかならなかった。

 食事に関しても、病院ですすめられた腎臓病の療法食を問題なく食べていた。だが治療をはじめてから1カ月後に、まったく食事をとらない日が再びおとずれた。嘔吐もしたので慌てて病院に運ぶと「膵炎(すいえん)かもしれない」という診断だった。

 血液検査は外部の機関に出すとのことで、結果が出るまでの処置として抗生物質が処方された。

 薬は一度、風邪をひいたときに与えたことがあった。そのときは、処方された錠剤を細かく砕いてウェットフードに混ぜた。今回は、食事をとらないのでこの技は使えない。私が直接、口の中に投与するしかなさそうだ。

 病院でデモンストレーションしてもらい、コツを教わった。確かにこの方法のほうが、フードに混ぜるよりも時間はかからないし合理的ではある。しかし私はまだ、ぽんたの口周りに触ったことがないし、正直、かみつかれそうなのが怖い。

 帰宅した私はツレアイに事情を説明し、投薬のためにぽんたの体を抑えてもらうよう頼んだ。すると、

「とりあえず一人でやってみなよ。薬を与える時間に常に僕がいるとは限らない。まずはトライしてみて、失敗したら手伝う」

 と、逃げ口上を言う。

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最終更新:2/11(月) 17:20
sippo

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