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豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」に乗ってみた! 最上級スイートも潜入

2/11(月) 16:10配信

乗りものニュース

最上級客室「ザ・スイート」は1両がまるごと1室

 JR西日本が2017年6月から運行している、豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレスみずかぜ)」。1泊2日の片道コースと2泊3日の周遊コースが設定されており、2018年末時点で135本を運行、約3800人が「瑞風」の旅を楽しみました。今回、筆者(伊原 薫:鉄道ライター)がメディア向け体験乗車ツアーに参加。「瑞風」のすごさと人気の秘訣を探ってきました。

【写真】「列車内とは思えない」瑞風の車内

 体験乗車ツアーは、JR新大阪駅の西側にある網干総合車両所宮原支所(大阪市淀川区)から出発しました。ここは「瑞風」が所属している基地で、日常のメンテナンスなども行われています。

「瑞風」は10両編成で、両方の先頭車が展望車両、中間の5号車がラウンジカー、そして6号車が食堂車です。この4両には走行に使う発電用ディーゼルエンジンやモーターが搭載されており、独特のエンジン音を響かせています。

 最後尾となる10号車から「瑞風」に乗り込み、真っ先に向かったのは、7号車の最上級客室「ザ・スイート」です。1両まるごとが1室という、日本はもちろん世界でもまれな超豪華仕様で、ホテルのスイートルームと同じく、エントランスが設けられています。階段を数段上がって扉を開けると、まずはゆったりとしたリビングルームがあります。壁際にソファが配され、その向かいには、床から天井まで届く大きな窓に景色が広がっています。中央にはダイニングテーブルもあり、ここで食事をとることも可能です。

列車内とは思えない「ザ・スイート」のバスルーム

 続く部屋はベッドルーム。ここも片側が大きな窓となっていて、ベッドからは夜景を楽しめます。車両設計で許される限界まで車内を広げたため、天井はアーチ状となっていて、間接照明と合わせて非日常的な空間が演出されています。まさに「走るホテル」といった雰囲気で、ここが列車のなかとは思えません。

 そして、そのことを最も強く思わせるのが、一番奥にあるバスルームです。ヨーロッパのリゾート施設を思わせるような、白を基調とした空間に、猫足のバスタブが置かれていて、なんと車窓を眺めながらお風呂に入ることができるのです。もちろん窓は、スクリーンを下ろすことも可能。天窓も設けられているため、満天の星空を眺めながら入浴……なんてこともできます。このバスタブには、走行中の揺れで湯がこぼれることのないよう、特許を取得したハイテク技術が採用されています。

「ザ・スイート」にはもうひとつ、エントランス付近にプライベートバルコニーがあります。窓を開けて外の風を感じていると、「列車旅をしているんだ」という実感がわいてきます。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」や、JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島(トランスイートしきしま)」では味わえない、まさに「瑞風」だけの体験です。

 さて、ほかの車両も見て回りましょう。全部で16ある客室のうち、13室を占めるのが「ロイヤルツイン」です。ベッドを収納式としたことで、ゆとりのある空間になっています。客室の窓は幅1.8mもある大きなもの。加えて、通路側の壁は一部が開けられるようになっていて、左右の景色を楽しめます。「瑞風」は、走行区間のうち一番良い景色を客室で眺められるよう、編成の向きを変えるのですが、これなら反対側の景色も堪能できるというわけです。

 そして、残る2室は「ロイヤルシングル」。かつて大阪~札幌間で運行されていた寝台特急「トワイライトエクスプレス」の1人用個室「ロイヤル」をひとまわり広くしたような雰囲気です。この「ロイヤルシングル」は1人用ですが、2段ベッドの上段を引き出すことで2人利用も可能。いかにも“夜行列車”という、2段ベッドの雰囲気が味わいたくて、この部屋を選ぶ人も多いそうです。

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