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狙う的は五輪代表 ビームライフル射撃全国Vの12歳

2/11(月) 20:05配信

カナロコ by 神奈川新聞

 ライフル射撃競技で、全国トップの実力を誇る小学生が神奈川県横須賀市内にいる。昨年は上位入賞を重ね、秋に開かれた全国大会では、大会新記録をたたき出して頂点にも立った。両親に支えられながら、照準の先に見定めるのは、将来の「エアライフル」五輪代表だ。

 昨年10月に新潟県で行われた「全日本小中学生ビームライフル射撃競技大会」の小学生の部で優勝したのは、市立明浜小学校6年のギャンビル・ウィリアム海音(かいと)さん(12)。くりはま花の国(同市久里浜)の射撃場に休場日以外の毎日、通っている。

 ビームライフルは、ライフルから放つ電子ビームを10メートル先の的に当て、得点を競う。五輪種目のエアライフルと違って弾が出ないため、銃刀法の規制を受けず年齢制限もない。

 「全国から集まる上手な選手を見られるから大会は好き。勉強になる」とギャンビルさん。新潟での大会では618・2点を上げて2位以下を引き離し、栄冠を手にした。小学生最後の大会を2月に控え、「自己ベストの620点を超えたい。自分との勝負です」と意気込む。

 米海軍所属の父と日本人の母を持つ。幼い頃からおもちゃの銃が好きで、小学4年の時にビームライフルの射撃を体験し、その魅力にはまった。

 海軍が掘った地下壕(ごう)を転用した久里浜の射撃場は、エアコン付きの屋内施設。両親は息子をサポートするため、全国でも恵まれたその練習場に近く、遠方の大会に出場するのに学校を休む際には公休扱いとする制度がある横須賀市内に引っ越した。ギャンビルさんは「(数々の大会を通じ)全国に友達や、自分が目標にする先輩もできて楽しい」と笑顔を見せる。

 夢は五輪代表選手。そのために「年少射撃資格認定」を受け、五輪種目のエアライフルに早く移行したいと考えている。体育協会などの推薦があれば、10歳からエアライフルを使用できる制度で、ギャンビルさんも14歳を待たずに練習や競技に参加できるようになる。「ビームは国体種目だが、海外では子どもの時からエアをやっている。なるべく早くエアに慣れておきたい」。既に世界を視野に入れ、将来の目標を見据えている。

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