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巨人ビヤヌエバを打ち取る鍵は内角高めに/梨田昌孝

2/11(月) 6:56配信

日刊スポーツ

助っ人ビヤヌエバに死角あり? 4年ぶりに日刊スポーツ評論家に復帰した元楽天監督・梨田昌孝氏(65)が10日、巨人宮崎キャンプに潜入した。阪神がV争いに参戦するための必須条件は打倒巨人。近鉄、日本ハムを優勝に導いた同氏は、紅白戦をチェックしながら、新外国人クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27=パドレス)の打撃フォームのクセを指摘。ライアン・クック投手(31=マリナーズ)の抑え候補が不透明な状況にも不安定要素を見つけた。【取材・構成=寺尾博和編集委員】

【写真】巨人原監督とクロスグータッチするビヤヌエバ

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巨人キャンプはタレントぞろいだ。いるわ、いるわ。これだけ豊富な戦力を見せつけられると、早くも広島、巨人のマッチレースを予想する声が上がるのも無理はない。主力を振り分けた紅白戦のメンバーを見ても、どちらか片方のチームだけでも十分戦えると思えるほどだ。

阪神が最下位を脱出し、優勝争いに加わるのに、打倒巨人は絶対条件だ。逆に原監督に阪神の印象を聞くと「ガルシアの加入は大きいですね」と警戒。では阪神はこの強力打線を封じることができるのか? そんな視点で紅白戦をチェックしたが、いきなり主力が結果を出すではないか。

広島から移籍した丸がマルチ安打を放つと、新外国人ビヤヌエバもタイムリー&犠飛、坂本勇が3安打、岡本がホームラン…。もはや付け入るスキは見当たらないと思った直後だ。ちょっと待てよ。私には、4番候補のビヤヌエバの打撃フォームが気になって仕方がなかった。

この日、「4番三塁」で出場した助っ人の打撃内容は、空振り三振、四球、四球、左前打、中犠飛だった。しかし、打ちにいく際に、バットをもった手首に無駄な動きが入って、一瞬だがバットの先端が投手のほうに向く。それでちょっとした速い球に詰まる瞬間が見えたのだ。

原監督の構想は、2番丸、3番坂本勇、4番外国人、5番岡本…という並びのようだ。阪神としてはビヤヌエバ対策に勝利がかかってくる。どこまで仕上げてくるかだが、この5打席を見た限りでは、追い込まれた後のインハイの球に打ちとることのできるヒントがあるように思えた。

また、この日はデビューしなかったが、巨人では現時点でストッパーが決まっていない。新外国人クックが最有力のようだが、こちらは投げてみないと分からない。阪神も、ドリスか藤川か決めかねているようだが、守護神のキャスティングもポイントだろう。

阪神はいかに得点力をアップさせるのかが最大テーマ。一方で、どれだけ巨人に得点を与えず踏ん張れるかに勝ちきるキーがあると見た。(日刊スポーツ評論家)

◆梨田昌孝(なしだ・まさたか)1953年(昭28)8月4日、島根県生まれ。浜田から71年ドラフト2位で近鉄入団。捕手としてベストナイン3度、ダイヤモンドグラブ賞4度。88年に引退し、93年にコーチで近鉄復帰。00年に監督に就任し、01年リーグ優勝。04年、近鉄球団消滅とともにユニホームを脱いだ。08年から日本ハムを率い、09年リーグV。11年に勇退し、16年から18年途中まで楽天の監督を務めた。

最終更新:2/11(月) 7:19
日刊スポーツ

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