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秋田の若さと勢いに押しまくられた三河、終盤に「冷静に粘り強く」戦い1点差勝利

2/12(火) 7:45配信

バスケット・カウント

終盤に相次いだミス、秋田が「勝てた試合」を落とす

文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE






2月11日に行われたシーホース三河と秋田ノーザンハピネッツの第2戦。最終盤までもつれる大混戦となったが、最後は経験の差が出て三河が95-94で勝ちきった。

前日に完敗を喫していた秋田は、持ち味の激しいプレッシャーディフェンスをさらに一段階高め、ティップオフからの7分半で2-5と超ロースコアの展開に持ち込む。その後はテンポを上げて両者が激しく打ち合う展開になり、40分フル出場で41得点を挙げた金丸晃輔の尋常ではないスコアラーぶり、ミスマッチを徹底して突く桜木ジェイアールの老獪さに苦しみながらも、ゴール下を支配するジャスティン・キーナンを軸に三河にぴったりと食らい付く。

一進一退の攻防が続いた第4クォーターのオフィシャルタイムアウト明け、均衡を破ったのは秋田の小野寺祥太だった。キーナンへの警戒が強まる間隙を突いて走り、3連続得点で逆転に成功。続いて下山大地が3ポイントシュートをねじ込み、残り2分半で91-85と突き放した。

三河は頼みの綱の金丸がフル出場の疲労もあって得点が止まり、ツインガードでボールを動かそうとするも秋田の運動量に押し込まれて打開できない。様々な面で秋田はアドバンテージを有していた。それでも、若さと勢いで押してきたチームは、手中に収めかけた勝利をモノにすることができない。最前線からのプレッシングでタフなディフェンスを牽引していた小野寺、インサイドの要のコールビーが相次いでファウルアウト。残り17秒、狩俣昌也に3ポイントシュートを決められ94-94の同点に追い付かれてしまう。

残り17秒で秋田の攻め、ここで中山拓哉が痛恨のターンオーバーを喫し、攻めに転じた狩俣に対して長谷川暢がファウル。これで与えたフリースローが決勝点となり、1点差で敗れた。

怒りを隠しきれない指揮官「個人としては好きではない」

秋田にとっては悔しい負けだが、敵地で三河相手に最後の最後まで互角の攻防を繰り広げたことは評価に値する……とは、ペップ・クラロスヘッドコーチは考えなかった。試合後の会見で「見ていた人は楽しめただろうが、私個人としては好きではない」と重い言葉を絞り出す。接戦の終盤で遂行力不足を露呈したことに、ペップは怒っていた。

ペップはラスト2分半から試合を振り返る。「その前のタイムアウトで、個人ファウル4つの小野寺にはファウルをしないディフェンスをするよう指示したが、プレッシャーを掛けにいき退場してしまう。コールビーもファウルアウトになっては勝つのは難しい。シュートで終わる必要はなく延長に入ってもいいのに、中山が強引に仕掛け、長谷川は簡単にファウルした。最後にしても3.7秒あればボールを前に運べるのに、ハーフラインの手前から打ってしまった」

「勝てる試合を落とした」とペップは憤る。確かに、終盤に連発したミスを一つでも減らせていたら、秋田が勝っていたかもしれない。いや、残り2分半の時点で秋田にとっては『勝たなければいけない試合』だったのだ。

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