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新幹線のターミナル、東京駅を使いこなす

2/12(火) 9:25配信

マイナビニュース

新幹線をお得に便利に利用する方法を紹介する当連載。今回は新幹線のターミナル駅としておなじみの東京駅を取り上げる。駅構内のお得で便利な情報を一挙公開したい。

【写真】4カ国語で疑問に答える「AIさくらさん」

東京駅は東海道新幹線や東北・上越・北陸新幹線などの列車が集中する、日本の新幹線網における最大の拠点。在来線も合わせると、1日の列車発着本数が約3,000本にも及ぶという巨大ターミナル駅である。駅構内にはあらゆる商業施設が集約され、その広さは、隣接する東京メトロ丸ノ内線東京駅を含めると、東京ドーム3.6個分といわれている。

東京在住の筆者でも迷ってしまいそうな駅だ。そんな東京駅を便利に使いこなす方法を順に挙げていこう。

■列車待ちに便利な場所は新幹線改札外にも

新幹線の発車を待つときに欠かせない待合室。移動前や仕事終わりなど、発車時刻まで広い駅構内をぶらぶらするのは疲れるものだ。できれば待合室で座って過ごしたい。

新幹線改札内の待合室には電源コンセントが設置され、Wi-Fi環境も整っている。カフェなどもあるのでゆっくり過ごせる。とはいえ、座席の数は限られており、混雑する時間帯には席が空いていないことも多い。繁忙期ともなると、人でごった返している。

そんなとき、筆者がよく利用する場所が新幹線改札外にあるベンチ。まず、新幹線乗換口付近のベンチに空きがあるか探す。席数は限られているものの、人の入れ替わりが激しいため、座れることも多い。


そして最も座れる可能性の高い場所が、在来線改札内「GRANSTA」の地下1階である。「GRANSTA」は八重洲地下中央口から丸の内地下中央口へと続く、90店舗もある改札内最大のショッピングスポット。ここには「銀の鈴広場」「びゅうスクエア待ち合わせ場所」という2カ所の待合所が設置されている。とくに「銀の鈴広場」は、待ち合わせをするときにわかりやすく、便利な場所だ。

■東京駅で手荷物を預けたいときは?

仕事や観光で東京を訪れた際、東京駅で大きな荷物を預けたいこともある。しかし、東京駅のコインロッカーは空いていないことが多い。そんなときに活用したいのが「Suicaロッカー検索」。東京駅構内にあるロッカー検索機でコインロッカーの空き状況を確認できるのだ。これで大抵の場合は空きが見つかる。

この方法で空きが見つからない場合も、諦めないでほしい。東京駅には複数個所に手荷物預かり所(クローク)があり、コインロッカーに空きがなくても荷物を預けられる。先ほど紹介した「GRANSTA」内にもクロークがあり、1個600円から荷物を預かってもらえる。

■駅で迷ったとき、頼りになるのは…

広い東京駅では、目的に場所にたどり着けず、駅の中で迷ってしまうこともある。そんなとき、頼りになるのが東京駅の「サービスマネージャー」。駅構内の案内など専門的に行う係が巡回しており、東京駅のことならば、ありとあらゆることを網羅して知り尽くしているプロフェッショナルだ。筆者自身、買いたい土産物の名前を挙げたところ、どこで売っているのかまで教えていただき、知識の豊富さに驚いたこともあるほど。迷ったときには、サービスマネージャーに聞けば間違いはない。

ただし、サービスマネージャーは広い駅構内を巡回しているため、出会えないこともある。JR東日本は現在、東京駅の「銀の鈴広場」など駅構内5カ所にて、人工知能(AI)接客システム「AIさくらさん」の実証実験を行っている。期間は2019年3月15日まで。このシステムは日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応し、駅構内を案内してくれる頼もしい存在だ。まだ実証実験中のため、これから本格的に導入されるかは未定だが、定着する可能性は高いのではないかと筆者は考える。

■新幹線利用者ならとくに便利な日本橋口

最後に、筆者がぜひ紹介したいのは東京駅で意外と便利な出入口である。それは東京駅構内にひっそりと(?)存在する日本橋口だ。

丸の内側・八重洲側の各出口と比べると、日本橋口はその存在が目立ちにくく、利用者は少ない。しかしながら、新幹線利用者にとっては便利な出入口であり、きっぷうりばと言える。


理由はいくつかある。まず、最大のポイントは人の少なさ。同時刻に観察してみると、たとえば八重洲口にある東海道新幹線のきっぷうりばは長い列ができ、非常に混雑しているのに対し、日本橋口の横にあるきっぷうりばはほとんど待ち時間がないほどに空いていた。新幹線のきっぷを購入するのに便利なのである。

きっぷ購入後、東海道新幹線および東北・上越・北陸新幹線ホームへスムーズに上がれる改札口もある。東京の街中でタクシーを拾い、急いで新幹線に乗らなくてはいけないことを伝えると、詳しい運転手なら迷わず日本橋口へ着けてくれるほどだ。他にも便利な点として、東京メトロ東西線の大手町駅がすぐ近くにあり、アクセスが良いこと、JRハイウェイバス降車場に直結していることなどが挙げられる。

日本橋口はコンコースが広く、待ち合わせにも便利だ。修学旅行などの集合場所として使われる場面もよく見かける。丸の内側・八重洲側が人でごった返しているときも、日本橋口は意外と静か。周辺のカフェやコインロッカーも空いていることが多い。なにより名前が示す通り、日本橋方面へはこの出入口が最も近い。その便利さを体感してほしい。

知っているようで、意外と知られていないことが多くある東京駅。少し知るだけでも旅が快適になる。今回紹介した内容も、機会があればぜひ一度試してみてほしい。

※写真はイメージ。本文とは関係ありません。


筆者プロフィール: 古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)


小学生の頃、社会見学で近くにある車両基地へ行き、特急電車の運転台に上げてもらったことがきっかけで、根っからの鉄道好きとなる。学校卒業後は新幹線の車内販売員、JR西日本の駅員として働く。その経験から、きっぷのルールや窓口業務には精通している。現在はタレント活動のほか、公立高校などで講師も務めている。2015年には「東洋経済オンライン」でライター・デビューし、旅行サイト「ぐるたび」などでも執筆活動中。泉佐野市PR大使。

古谷あつみ

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