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<チャイナインサイト>韓国、米国側に立つのか中国側に立つのか(2)

2/12(火) 8:14配信

中央日報日本語版

過去の核戦争時代、「恐怖の均衡」または「最小限抑止」は強大国間の全面戦争を不可能にした。現在進行している第4次産業革命分野の技術革新はこの均衡を脅かすだろうが、当分は伝統的な「恐怖の均衡」が維持されるしかない。特定技術の革新は相手のオプションを大きく制約するからだ。政策手段として「戦争」というオプションを選択するのはますます難しくなる。大規模な戦争を選択するしかない米中は、もはや戦うよりも別れること、デカップリング(decoupling)を図る可能性が高い。2001年の中国のWTO(世界貿易機関)加盟以降に進んだ米中「カップリング時代」から離脱するということだ。

米中貿易紛争は徐々に戦略および軍備競争、理念戦争へと激化している。人工知能、ICT、サイバー、宇宙などの領域で主導権争いをしていくだろう。競争の日常化だ。両国は競争のプリズムで世界を眺めながらどちら側につくか選択を強要するだろう。戦略競争の結果による一方主導の「パクスアメリカ」または「パクスシニカ」になるのではない。米中という2つの軸を中心にした巨大ブロック化の構図が形成される可能性が高い。

ただ、米中の吸引力が過去の米ソ冷戦時代には及ばないのが現実だ。他国はすぐに米中の軌道に乗るより、自らの生存戦略を苦心しなければいけない。2つの渦が衝突して生じる破片と巨大な暴風雨は、周辺の誰にでも致命傷を負わせるおそれがある。

我々が属している西太平洋地域で中国の影響力がさらに拡大するのは必然的とみられる。その中国にどう対応すべきか、深い悩みが必要だ。

理念と価値による偏向、短期的な算法に左右されてはいけない。貿易紛争での短期的勝敗、伝統的方式の国力評価だけで米中戦略競争の行方を予断するのは危険だ。経済的には「危険分散」を念頭に置くべきだが、「中国の代案」を追求するよりも「中国と共に」という戦略基調は依然として維持する必要がある。

中国は依然として韓国の経済的生存に最も大きな影響を及ぼす重要常数として残るだろう。米国との関係はむしろ変数になる時点を迎えている。米中戦略競争をいくつかの時点に分け、時期に合ったリスク要因の最小化、機会活用の最大化政策を考慮しなければいけない。いまは二者択一の観点ではなく、慎重に相手の変化を観察すべきだ。戦略的な集団知恵の形成を通じて内在的力量(internal balancing)を高めることが求められる。韓国政府や政治指導者は北朝鮮核問題の向こう側に近づいている国際的な混沌状況にどう準備するのか、その答えを提示する必要がある。

キム・フンギュ亜洲大中国政策研究所所長

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