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相手への侮辱?伝統の応援? 阪神ファン「蛍の光」論争に球団は...

2/12(火) 19:04配信

J-CASTニュース

 プロ野球・阪神タイガースの一部ファンが、相手投手のイニング途中の降板時に合唱する「蛍の光」。

 元プロ野球投手の江夏豊氏が「侮辱行為以外の何物でもない」と批判するなど、その是非をめぐりたびたび議論となってきたが、またも俎上(そじょう)に載った。

■スポーツ紙記者「"ギャグ"の範囲を超えている」

 阪神タイガース私設応援団のヒッティングマーチ管理委員会によれば、蛍の光は二十数年前から歌われてきたという。「さよならさよなら○○(降板する相手投手の名前)」とコールした後、合唱される。

 合唱をめぐっては、江夏氏が06年5月にデイリースポーツのコラムで、

  「打たれた投手の背中によってたかって歌声を浴びせる行為は1人の人間に対する侮辱行為以外の何物でもない」「これを喜んで歌う観客は阪神ファンと呼べないし観戦する資格はない」

と切り捨て、「今すぐにやめてもらいたい」と訴えた。こうした声を踏まえ、同年には阪神優勢時に相手投手が降板した場合に限定された。

 15年4月の毎日新聞の記事によれば、阪神タイガース応援団本部統括長の話として「(蛍の光は)あまりいいものではないという声もあるので8割ぐらいは減らした」と紹介。応援団を担当する球団営業部の担当者も「子供にいい影響があるとは思えないし、選手やOBからもいかがなものかと言われていた」と明かしている。

 球団と応援団の配慮によって議論は沈静化したかに見えたが、日刊スポーツが18年8月、「ヤジにエネルギー使うより、もっと選手へ称賛の声を」との記者コラムを配信。蛍の光と「くたばれ」コールを取り上げ、「"ギャグ"の範囲を超えていると個人的には感じてしまう」と苦言を呈すと、SNS上で賛否を呼んだ。

「昔からの阪神の応援スタイルやのに」の声もあるが

 阪神応援団が19年2月7日、今年度の応援歌を発表すると、これをきっかけにツイッターでは野球ファンの間でまたも「蛍の光」論争が起きた。

 「昔からの阪神の応援スタイルやのにそれを今の時代に合わんから止めろとかワガママ過ぎ」「プロ野球とはあくまで興行であり、相手を挑発、対決姿勢を煽る所謂プロレスのような盛り上げはあってよいのでは」と肯定派がいる一方、フリーアナウンサーの山中秀樹さんは11日、ツイッターで

  「相手チームの投手が途中降板する時に『蛍の光』を歌う私設応援団がいるらしいが、私には違和感がある。こういう人はひいきチーム以外はどうでもいいんだろう。きっとプロ野球が好きじゃないんだね」

と切り捨てている。

 球団はこうした意見をどう受け止めているのか。営業部担当者は12日、J-CASTニュースの取材に

  「球団としては、より多くのお客様に気持ちよく観戦頂けるよう、時代の変化に応じた応援のあり方について、応援団との間でこれまで同様、今後も協議してまいりたいと思います」

と回答した。

 なお、阪神は18年シーズンから応援マナー向上を目的とした啓発CMを球場ビジョンで放映している。また、球団サイトでは「阪神タイガース主催試合において、チーム及びファンを挑発、冒涜する行為(各チームのマスコットグッズを損壊したり、引きずったり、踏みつける等)は、トラブルの原因となりますので、お止めください」と呼びかけている。

最終更新:2/13(水) 18:27
J-CASTニュース

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