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『バイオハザード RE:2』はゾンビと銃が嫌いな僕でも認めるほどの傑作

2/12(火) 19:02配信

IGN JAPAN

『バイオハザード RE:2』はゾンビと銃が嫌いな僕でも認めるほどの傑作 - Part 1

『バイオハザード RE:2』は、ゾンビと銃が嫌いな僕でも認めざるを得ないほどの傑作だ。渡邉名人がレビューですでに書いている通り、本作はほとんど完璧なゲームと言える。シリーズに詳しい彼は1998年の原作『バイオハザード2』と比較しながらレビューを進め、唯一の欠点としてリメイクに留まっていることを指摘した。しかし、初めて遊ぶ僕は「何かが足りない」と感じることは一度もなかった。むしろその逆で、あまりにも完璧にまとめられすぎて、何も追加せずにそのまま永久保存してほしいと感じた。

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『バイオハザード RE:2』のコンパクトな箱庭は、天才的なゲームデザインの宝箱として、すべてのゲーム開発者が一度開けてみるべきだと思う。ラクーンシティの警察署から冒険を始め、それが次第に下水道・研究所・孤児院などと繋がっていく過程は実に心地いい。廊下からロッカーまで、無駄な空間は存在せず、ほとんどミニマリストなアプローチとすら言える。同時に、雰囲気作りや環境ストーリーテリングによる空間の装飾は驚くほどゴージャスだ。血まみれになった床や壁、八つ裂きにされた窓のブラインドとその隣でポッカリ空いてしまっている窓、壁をえぐった鋭い爪の跡。歩いているだけで不安になり、まだリッカーという気味悪いクリーチャーに出くわしていなくても、その存在の恐ろしさはすでに伝わっている。
ゾンビが登場する前の時点ですでに勝負がついている。
遠くから聞こえてくるタイラントの足跡、死体を貪り食うゾンビ、天井を素早く這うリッカーのセミのような鳴き声。ひたすらラクーンシティの屋根を叩き続ける大スコールと、木々を揺らす強風。そのような状況で恐怖を味わう中、それでも探索を続けるレオンやクレアの足跡も含めて、サウンドデザインもテンションを高めてくれる。
なるほど、と僕は想った。ホラーゲームというのは、いかに恐ろしいクリーチャーや設定などでプレイヤーを動揺させるかが肝だと思ったが、『バイオハザード RE:2』はゾンビが登場する前の時点ですでに勝負がついている。


いや、単純に「ホラー体験」としての充実度で言うと、さほど優れてはいないのかもしれない。渡邉名人もレビューで言っているが、僕も『バイオハザード7 レジデントイービル』の方が恐怖を感じた。雰囲気作りがあまりにも抜群すぎて、不気味だの、怖いだのと思う以前に、僕は芸術作品として『バイオハザード RE:2』にすっかりと見惚れてしまったのだ。
怖いと思う以前に、僕は芸術作品として『バイオハザード RE:2』にすっかりと見惚れてしまった。
恐怖のかわりに、『バイオハザード RE:2』が僕に与えてくれたのはカチッとパズルピースをはめたときのような快感だ。何も本作における謎解きだけについて話しているのではない。進まなければならない道を塞ぐゾンビの数をしっかりと把握し、それに合わせて装備する武器などをアイテム管理画面で選び、目的地にたどり着いて、アイテムを入手するためのスロットがちょうど1つ残るようにする。ゾンビとの遭遇それ自体が1つのパズルになっているわけだ。そして、それは明白な答えが存在する謎解きと違って、自分なりに工夫して進むしかない。場合によっては一定のダメージを受ける覚悟で強固突破する選択肢に走ることにもなる。常にそのときの状況や残っている物資を考え、計画を立てる楽しみが本作の戦闘にはある。だからこそ、僕のようにシューターに興味のない人でも面白く感じる。
そして、弾が底をついてしまったときでもどうにかなるのが面白い。より優れていないデザインのゲームであれば、どこかで詰まって弾を探しに行くことになりそうだが、『バイオハザード RE:2』では常にギリギリ突破できる程度のアイテムを与えられる。提供されるアイテムとゾンビの数もまた、天才的なバランスになっている。


警察署やその他のロケーションで発生する実際の謎解きは極めてレトロだ 。 鍵を入手してはドアを開けたり、石像にメダルをはめたり、信号変調器で電波を合わせて電気を復旧させたりなど、それこそアドベンチャーゲームの黄金期を彷彿とさせるようなものばかりだ 。 しかし、ここでも最新のビジュアルとサウンドによる環境ストーリーテリングが生きてくる 。

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最終更新:2/12(火) 19:02
IGN JAPAN

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