ここから本文です

相撲協会が暴力追放に「桑田真澄論文」活用 「スピード感ある専門家とのパイプ必要」

2/12(火) 16:56配信

夕刊フジ

 日本相撲協会は8日、両国国技館で親方衆を対象に研修会を開き、暴力排除の自覚を求めた。

 講師として招かれた早大・棚村政行教授は、元巨人投手の桑田真澄氏(50)が現役引退後の2009年に早大大学院で発表した修士論文をもとに、プロ、大学の野球選手550人からアンケートを取った結果、83%が「場合によっては体罰は必要だ」と答えた例を挙げ、「そういう指導で結果を出してきたアスリートが圧倒的に多いが、一時的にはよくても、最終的には育っていない」。力に訴えるのではなく、心に響く指導の重要性を訴えた。

 一方で「協会との連携が大切。報告、連絡、相談をして協会に頼るべき。もっとも、協会も頼らせるには、優秀でスピード感のある専門家とのパイプを持っていないと、どうにもならない」と協会側も態勢を整える必要があると指摘した。

 元大関琴欧洲が師匠の鳴戸部屋で、三段目力士が弟弟子に対し暴力を含めたいじめを繰り返していた問題で、協会のコンプライアンス委員会はこの日、引退勧告が相当と答申。三段目力士から引退届が提出された。

 協会は昨年末、力士の暴力に対する処分基準を決め、「横綱の暴力は引退勧告以上」「関取は1場所出場停止」「幕下以下は出場停止、けん責、注意処分」と定められたが、基準を超える厳しい処分といえる。師匠の鳴戸親方には3カ月の報酬減額10%の処分が科せられた。

 今回は弟弟子の首を約10回にわたって絞め失神させようとした行為が危険で悪質と判断されたが、付け人に暴行した元幕内貴ノ岩も結果的に引退に追い込まれており、処分基準はあってないようなものといえる。

 いっそのこと、桑田氏のような暴力反対を掲げる人物を外部理事やアドバイザーとして招けば、相撲界がいい方向に進むのではないだろうか。(塚沢健太郎)

最終更新:2/12(火) 17:22
夕刊フジ

あなたにおすすめの記事