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【新日本】棚橋 防衛「0」で屈辱のIWGP王座陥落

2/12(火) 16:30配信

東スポWeb

 エースが沈んだ。新日本プロレス11日のエディオンアリーナ大阪大会でIWGPヘビー級王者の棚橋弘至(42)がジェイ・ホワイト(26)に敗れる波乱が起こり、王座から陥落した。年間最大興行の1月4日東京ドーム大会で通算8度目の戴冠を果たしながら、自身初の防衛「0」でベルトを手放す屈辱。あまりに早すぎる落日の裏で一体何が起きていたのか――。

 苦しい戦いだった。ジェイから右ヒザに集中攻撃を浴びた棚橋は、何とかスタイルズクラッシュ、スリングブレイド2連発で逆転する。だが勝負と見て放ったハイフライフローをキャッチされ、そのままブレイドランナー(シスターアビゲイル)を決められ3カウントを奪われた。

 数々の負傷を乗り越え、昨夏のG1で復活Vを果たした。今年は3年ぶりに1・4ドームのメインを務め、IWGP王座にも返り咲いた。一方で古傷である右ヒザの負担が増加。2日の札幌大会のタッグ戦では、ジェイの裏足4の字固めにギブアップ負けし、不安が表面化した。本人も「動きが明らかに悪い」と認めざるを得ないところまできていた。

 この日の試合前も東京から担当医を呼び寄せ、痛み止めの注射を打つほど悪化していた。痛み止めを打ってリングに立ったのは昨夏のG1決勝、1・4ドームに続き、今回が3度目。決戦前日、棚橋は本紙に「すごいんです。マジ動けるんです。屈伸もできるし」とその効果を力説しつつも「痛みがなくなるので、普段動かない範囲も動かしてしまう。そうすると関節にダメージがくる。(効果は)12時間で消えるから、G1の夜と東京ドームの夜は悲惨でした。痛みで。自分で自分の選手寿命を縮めているってところもあるのかもしれない」と“副作用”の大きさを口にしていた。

 1・4での完全復活により、かつて考えていた21年ドームでの引退というプランを頭の中から払拭した。しかし、それはあくまでトップ選手としての実力を保持しているうちはという話だ。「刹那の瞬間に生きてますんで、プロレスラーは。明日も試合があるから今日はこれくらいでやめておこうというレスラーはいない。(自分も)決して下がらない。行けるところまで走りきりたい」と悲壮な覚悟を抱いて臨んだ一戦だったが、無残にも打ち砕かれた。

 試合後のバックステージでしばらく倒れ込んだ棚橋は、起き上がるとわずかに口を動かし控室へ。「もう無理だ」とつぶやいたようにも見えたが…。あまりに早すぎる王座転落により、再び大きな岐路に立たされた。

最終更新:2/12(火) 16:30
東スポWeb

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