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【柔道GSパリ大会】阿部一二三を負かした男はイタリアの秘密兵器

2/12(火) 16:30配信

東スポWeb

 柔道男子66キロ級の世界ランキング1位で、世界選手権を2連覇している阿部一二三(21=日体大)がまさかの連敗を喫し、柔道界に衝撃を与えた。グランドスラム(GS)パリ大会(9日)の初戦で同20位マヌエル・ロンバルド(20=イタリア)に一本負け。昨年11月のGS大阪大会決勝での丸山城志郎(25=ミキハウス)戦に続く黒星で「もう負けは許されない」と若きエースはショックを隠せなかった。

 今大会は世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)代表選考会の一つ。阿部はGS大阪大会で敗れ、世界選手権代表の内定を取り逃がしていた。小学校5年の時に指導を仰いだ恩師で、現在は妹の阿部詩(18)を指導する兵庫・夙川学院高の松本純一郎監督(50)は「(東京)五輪前最後の世界選手権。当然出てる人間が五輪に選ばれる可能性が高い。内定を持っていない選手はプレッシャーとなり、それがマイナスに働く。その影響は否めない」と敗因を分析。その上で「負けよりも“第2の阿部”をつくってしまったかもしれない。それが怖い」と指摘した。

 相手のロンバルドは昨年10月の世界ジュニアを制した若手のホープで、その実力はイタリア代表GMを務める村上清氏(68)の折り紙つきだ。GS大阪大会の際に、村上氏は「うちにはすごいのがいる」とニヤリ。打倒阿部のための秘密兵器の存在をにおわせていた。その言葉通りにロンバルドは世界王者に全く自分の柔道をさせず「思っていた以上に相手が研究してきて、自分の技が全然かからなかった」(阿部)と嘆かせたほどだ。

 まさに国内外で“ヒフミ包囲網”が敷かれている状況。阿部は全日本選抜体重別選手権(4月6~7日、福岡)で再び不覚を取るようなことになると、代表争いは混沌としてくる。世界選手権3連覇、そして東京五輪金メダルへ、包囲網を突破できるか。

最終更新:2/12(火) 16:30
東スポWeb

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