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「前向きな気持ちで治療を」 白血病克服の男性が池江選手にエール

2/12(火) 23:39配信

産経新聞

 白血病と診断された競泳の池江璃花子選手(18)に対し、過去に白血病を克服して社会復帰を果たした元患者は「前向きな気持ちで治療に向かってほしい」とエールを送っている。

 イベント企画会社社長、杉本郁夫さん(44)=大阪市住之江区=は22歳のとき、仕事現場の5階から転落する事故に遭い、長期の入院生活を余儀なくされた。その際の血液検査で、慢性骨髄性白血病が判明した。

 白血病は知っていたが自分の身に起きるとは想像もしなかった。「あと何年生きられるだろうか」。不治の病との思い込みもあり、死を意識することもあった。骨髄移植による治療を目指したが、最も白血球の型(HLA)の適合可能性が高いとされるきょうだい(妹)とは型が合わず、骨髄バンクに登録して提供者(ドナー)を待つことにした。長い闘いになると覚悟した。

 事態が好転したのは登録からおよそ半年後。数百人から数万分に1人の確率で適合するとされるドナーが見つかったと連絡を受けた。ドナーは関東に住む30代の男性だった。平成12年、骨髄の提供を受け、一命を取り留めた。

 悔しい思いもある。入院中に親しくなった20代の女性2人は、いずれも移植を受けられず他界した。悲しみと同時に、「これ以上仲間を失いたくない」との気持ちが芽生えた。

 社会復帰後はイベント企画会社を設立。白血病と診断された人と家族との絆を描く芝居を企画するなどし、ドナー登録を促す活動も行っている。「多くの人に病気のことを知ってもらうため、きっかけを作っていくことができればうれしい。池江選手も前向きな気持ちで治療に向かってほしい」と力を込めた。

最終更新:2/12(火) 23:39
産経新聞

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