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【ABC特集】離婚、病気、リストラ… ローン破綻で憧れのマイホームを手放す人たち 彼らが選ぶ「任意売却」とは

2/12(火) 11:31配信

ABCテレビ

マイホーム、それは多くの人の憧れ…。しかし。

「希望に満ちあふれて入ってきたもんなんで。いざ退去するとなると、寂しいところがありますね」

家族3人の思い出が詰まった家との、別れ。

「(ローンの支払いが)遅れてくると、もうちょっと無理やなと。あきらめというかね」

「結婚」という夢を託した家が、迎えた結末。いま、住み慣れた我が家を手放す人が、増えています。

“長年の夢”を手放すとき

 じっと我が家を見つめる男性の姿がありました。角田二郎さん(仮名)、56歳です。ガソリンスタンドの店員として、コツコツと働きながら、長年の夢だったマイホームを手に入れました。

「けっこう野鳥とか、ここに来るんですわ。猫も普通なら逃げるんやけど、逃げないんです」(角田二郎さん・仮名)
「Q.なついてる?」(記者)
「なついてるかねぇ」(角田さん)

独身の角田さん、若い頃には、結婚目前だった女性もいたといいます。しかし、給料をギャンブルで使い果たす角田さんに愛想を尽かし、女性は、去って行きました。
「将来結婚する時のため、一からやり直そう」そう思った角田さんはギャンブルをやめ、心機一転、6年前に中古住宅を購入しました。

「ルンルンになってました。『よっしゃここから頑張ろうか』という気持ちにね」(角田さん)

借入額はおよそ1400万円。85歳までの35年ローンで、月におよそ5万円を、当初は順調に返済していました。ところが、2年ほど前から、生活が苦しくなり、カードローンを利用。次第に借金が膨らみ、住宅ローンの支払いが、できなくなってしまいました。

「任意売却」という選択肢

このままでは自宅が競売にかけられてしまう。危機感を募らせた角田さんは、「任意売却」という方法を選択、専門家に依頼しました。

「任意売却の場合は、ほぼ一般に売却するのと同じくらいの金額で売れるので、残ったローンも少なくて済む。競売になってしまうより、遙かにメリットが大きいですね」(「任意売却119番」代表相談員・富永順三さん)

通常、住宅ローンの返済が一定期間滞ると、金融機関が申し立てをし、裁判所が「競売」を命じます。ただ、「競売」では、市場価格の6割ほどでしか、売れません。一方、「任意売却」であれば、競売にかけられる前に、所有者が自らの意思で金融機関と交渉して、相場に近い価格で、売ることができるのです。

角田さんのローンは、残り1200万円。今回の任意売却で、家は800万円前後で売れる見通しです。借金が400万円ほど残りますが、「競売」にかけられるより、大幅に有利になります。
任意売却を扱う「任意売却119番」。この会社への相談は増え続けていて、年間5千件以上もあると言います。この日、相談に訪れた男性は、離婚を機に家を売却しようとしていました。

「養育費支払いが困難になってきたので。子どもが成人するまでは私のほうが(家を売って)苦労してでも、その責任を全うしていきたい」(離婚で家を売却する男性)

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最終更新:2/12(火) 11:31
ABCテレビ

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