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タイで「クーデター騒動」 「偽ニュース」と首相否定 王女擁立問題巡り動揺も

2/12(火) 11:52配信

西日本新聞

 3月に民政復帰の総選挙が行われるタイで、軍事クーデターが起きるとのうわさがソーシャルメディア上で拡散し、軍事政権のプラユット暫定首相が11日、「偽のニュースだ」と火消しに回る騒動があった。

 タイの会員制交流サイト(SNS)では、9~10日に軍の装甲車が隊列を組んで道路を移動する写真が投稿され、「首相が軍トップらの解任を命令した」との偽文書などが出回った。ツイッターでは一時的に「クーデター」が国内で最も人気のある言葉に浮上した。

 これに対し、国防省の報道官は11日、装甲車の移動は「(今月開催される)軍事演習のためだ」と説明。2014年5月のクーデターを陸軍司令官として主導したプラユット首相も記者団に「命令の文書は偽物だ。当局者が調査しており、処罰する」と語った。

 騒動の背景には、国民にとって絶対的な存在の王室を巻き込んだ首相候補擁立劇の混乱がありそうだ。

 総選挙に向け、ウボンラット王女(67)を首相候補として届け出たタクシン元首相派の政党は9日、「不適切だ」と批判するワチラロンコン国王の声明を受けて擁立を断念。選挙管理委員会も首相候補と認めないと決定した。地元メディアは「タイは政治的に不安定な段階に入った」と衝撃を持って報じており、国民に広がった動揺がうわさを拡散させた格好だ。

西日本新聞社

最終更新:2/12(火) 11:52
西日本新聞

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