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九州大の博物館、自力移設を断念 副学長「資金難」

2/12(火) 12:08配信

西日本新聞

 九州大は8日、箱崎キャンパス(福岡市東区)から伊都キャンパス(同市西区)に移転構想がある「総合研究博物館」について、資金難のため自力による新設、移転は困難との判断を示した。箱崎であった記者会見で、移転担当理事の安浦寛人副学長が明らかにした。

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 研究室などが収集していた標本や資料を管理するため、2000年に総合研究博物館が発足。収蔵数は145万点に上り、その大半が箱崎の旧工学部本館で保管されている。

 伊都への具体的な移転計画を定めた01年のマスタープランには総合博物館の新設が含まれていた。しかし04年の国立大学法人化に伴い、博物館に関わる費用が国の補助の対象外に。箱崎跡地の売却益が計画時よりも見込めなくなったこと、移転費用がかさんだこともあり、跡地全てを売却できても建設費の数十億円を確保できないという。

 安浦副学長は記者会見で「博物館の重要性は十分に認識している。完全に断念したわけではない」と強調した上で「新たな時代の博物館の在り方を再検討し、産業界や市民の支援、寄付を求めることも含めて慎重に検討する」と述べた。

 箱崎の施設は20年度末までに取り壊される。旧工学部本館など一部の建物は、保存、活用が売却の条件となっており、買い手が見つかるまで、標本や資料は現在のまま保管。売却後はほかのキャンパスなどに移すという。

西日本新聞社

最終更新:2/12(火) 12:08
西日本新聞

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