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C・ロナウドに憧れた少年の伝説――。ムバッペという若者、偉大な足跡にあったのは謙虚さと冷静さ

2/12(火) 19:31配信

GOAL

2018年6月20日、カザン・アリーナ。近年でもっともスリリングなワールドカップで、最高に息を呑む試合が行われていた。そしてこのショーのスターが、キリアン・ムバッペだった。パリ郊外出身のこの怪物は、当時19歳ながら、人々の記憶に強く、長く残ったのである。

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リオネル・メッシ擁するアルゼンチンとのラウンド16では、4-3と制した。ムバッペはチームにリズムを生み出し、ダイナミックな動き出しで3得点に絡む。うち2ゴールは彼自身が決めたものであり、この試合で世界はこの若者がただ者ではないことを完全に理解した。

最高の舞台で見せたセンセーショナルなパフォーマンス――。だが、これもムバッペが少年時代に夢見ていたことのほんの一部だ。その信じがたいほど冷静な態度に、彼の能力が映し出されている。

「僕は物心がつくくらいの頃からずっとキャリアプランを持っているんだ」

その言葉からも明らかである。

「僕は自分が何をしたいのか、どこに行きたいのかをわかっているんだ。何にも邪魔をさせないよ」

謙虚な少年は、両親からのアドバイスにすぐに従った。母ファイザは元フットボール選手で、父のウィルフリードはサッカーコーチであり、代理人でもあった。

フランス首都郊外のボンディ出身で育った少年時代は決して簡単な経験ではなかった。だがムバッペは素晴らしい才能と類稀な集中力で、その環境から多くのことを身に着けた。

「母はいつも、『偉大な選手である前に偉大な人間であるように』と僕に言っていたよ」

「スーパースターや偉大な選手たちは、みんな謙虚な人たちだと学んだんだ。だからこそ彼らは尊敬を集めているんだろうね」

6歳でローカルクラブであるASボンディに加入。キリアン少年のアイドルはクリスティアーノ・ロナウドだった。それは多くのサッカー少年が軽く憧れを語るような、生半可なものではない。14歳の頃、ボンディの実家の寝室の壁一面に、5度のバロンドールを受賞したスターの写真が貼られていたのは今や有名だ。

多くのスターを夢見る若者たちにとって、ロナウドに会うことは人生の目標ともいえる大きな希望だ。だがムバッペにとっては、会うだけでなく、彼自身がロナウドと競い合うところまでやってきたのである。

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最終更新:2/12(火) 19:31
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